docs: スタンドアロンWebアプリ化の実装方針を追加

Author: applego

foragent/実装方針_20250120.md

@@ -0,0 +1,138 @@
+# Roo Cline スタンドアロンWebアプリ化実装方針
+
+## 1. プロジェクト概要
+
+VS Code拡張として実装されているRoo ClineのwebviewをスタンドアロンのWebアプリとして切り出し、独自に運用できるようにする。同時にオリジナルのRoo Clineからの更新も取り込める形で維持する。
+
+### 目的
+- VS Code拡張に依存しない形でWebアプリとして動作させる
+- 独自の機能拡張や改修を可能にする
+- オリジナルの更新を継続的に取り込める体制を整える
+
+## 2. 具体的な実装ステップ
+
+### Phase 1: 環境セットアップ
+1. 依存パッケージのインストール
+```bash
+pnpm install
+cd webview-ui && pnpm install
+cd ..
+```
+
+### Phase 2: VS Code依存の切り離し
+
+1. **VS Code API のモック化**
+   - `webview-ui/src/utils/vscode.ts` の修正
+   - `postMessage` 関数の抽象化
+   - `acquireVsCodeApi` の参照箇所の修正
+
+2. **通信層の抽象化**
+```typescript
+// 新規作成: src/services/api/index.ts
+interface MessageHandler {
+  send: (type: string, payload: any) => void;
+  receive: (callback: (type: string, payload: any) => void) => void;
+}
+
+class WebSocketHandler implements MessageHandler {
+  // WebSocket実装
+}
+
+class RestHandler implements MessageHandler {
+  // REST API実装
+}
+
+export const messageHandler = process.env.USE_WEBSOCKET 
+  ? new WebSocketHandler()
+  : new RestHandler();
+```
+
+### Phase 3: スタンドアロン機能の実装
+
+1. **環境判定機能の追加**
+```typescript
+// webview-ui/src/utils/environment.ts
+export const isVsCodeEnv = typeof acquireVsCodeApi === 'function';
+export const useVsCodeEnvironment = isVsCodeEnv && process.env.FORCE_STANDALONE !== 'true';
+```
+
+2. **設定の外部化**
+- 環境変数での制御
+- 設定ファイルの作成
+
+### Phase 4: テスト実装
+
+1. **単体テスト**
+- 通信層のモック
+- 環境判定のテスト
+- UI コンポーネントのテスト
+
+2. **統合テスト**
+- エンドツーエンドのフロー確認
+- WebSocket/REST API 通信テスト
+
+3. **テストカバレッジ目標**
+- コアロジック: 90%以上
+- UI コンポーネント: 80%以上
+
+### Phase 5: ビルドとデプロイ
+
+1. **ビルド設定の調整**
+- webpack/vite の設定調整
+- 環境別ビルドの設定
+
+2. **CI/CD パイプラインの構築**
+- GitHub Actions の設定
+- デプロイ自動化
+
+## 3. 技術的考慮事項
+
+### セキュリティ
+- クロスオリジン制限の対応
+- API キーの安全な管理
+- CORS 設定
+
+### パフォーマンス
+- バンドルサイズの最適化
+- レンダリングパフォーマンスの確保
+- キャッシュ戦略
+
+### 保守性
+- コードの分割と整理
+- インターフェースの明確な定義
+- ドキュメントの整備
+
+## 4. リファクタリング方針
+
+1. **段階的なリファクタリング**
+- VS Code 依存部分の特定と分離
+- インターフェースの抽象化
+- テストカバレッジの維持
+
+2. **コード品質の維持**
+- Lint ルールの遵守
+- 型安全性の確保
+- コードレビューの実施
+
+## 5. アップストリーム更新対応
+
+1. **更新取り込みフロー**
+```bash
+git fetch upstream
+git merge upstream/main
+# または
+git rebase upstream/main
+```
+
+2. **コンフリクト対応方針**
+- 変更の影響範囲の確認
+- テストの実行による動作確認
+- 必要に応じたリファクタリング
+
+## 6. 完了条件
+
+1. スタンドアロンでの起動確認
+2. 全テストのパス
+3. テストカバレッジ目標の達成
+4. ドキュメントの整備完了
+5. アップストリーム更新の取り込み確認