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| 2 | +title: Ingress |
| 3 | +status: Completed |
| 4 | +category: テクノロジー |
| 5 | +tags: ["基礎"] |
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| 8 | +Ingressは、クラスター内で動作するコンテナあるいはコンテナ群への外部からのインターネットトラフィックを管理するためのルールセットです。 |
| 9 | +これにはIngressリソースとIngressコントローラーという二つの要素があります。 |
| 10 | +Ingressリソースは、他のマニフェストファイルと共に存在する設定ファイルで、 |
| 11 | +管理者が外部からのトラフィックのルーティングを設定することを可能にします。 |
| 12 | +Ingressコントローラーは、実際にIngressリソースの設定に従ってトラフィックをルーティングするウェブサーバー技術です。 |
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| 14 | +## 解決すべき問題は何ですか |
| 15 | + |
| 16 | +クラウドネイティブのウェブアプリケーションは複数のサービスで構成されており、しばしば、 |
| 17 | +それらの[サービス](/ja/service/)は、ブラウザを使用してユーザーがインターネット経由でアクセスする必要があります。 |
| 18 | +これらのサービスをユーザーがアクセスできるようにしながら、 |
| 19 | +このアプリケーションを実行するために[Kubernetes](/ja/kubernetes/)を使用する場合、 |
| 20 | +各アプリケーションサービスを全世界に向けて公開する必要があります。 |
| 21 | +最も簡単な方法は、KubernetesのLoad Balancer Serviceを使用することです。 |
| 22 | +このようなKubernetesのLoad Balancer Serviceを作成すると、基盤となるインフラストラクチャー上に新たなコンポーネントが生まれます。 |
| 23 | +これは新しいコストと管理のオーバーヘッドを導入するだけでなく、新しく作成された各ロードバランサーには独自の外部IPアドレスがあります。 |
| 24 | +これは悪いユーザーエクスペリエンスにつながります。 |
| 25 | +なぜならユーザーは、アプリケーションにアクセスするために異なるURLをブラウズしたくないからです。 |
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| 27 | +## どのように役に立つのでしょうか |
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| 29 | +Ingressリソースを使用すると、アプリケーションのサービスへのトラフィックのバランスとルーティング方法を設定できます。 |
| 30 | +Ingressコントローラーはウェブサーバーで、URLを通じて単一のエントリポイント(例: www.example-url.com)によるアクセスを許可し、 |
| 31 | +異なるURLパス(例: www.example-url.com/path)に基づいて実際のルーティングとバランシングを行います。 |
| 32 | +Ingressコントローラーは、クラスター内で動作するコンポーネントであり、Ingressリソースで定義されたルールを解釈します。 |
| 33 | +ウェブアプリが動作するクラスターの運用者が、 |
| 34 | +Nginx、Traefik、HAProxyなどの使用可能な技術セットから特定のIngressコントローラーを選択することができます。 |
| 35 | +それにより、アプリケーションが複数のサービスで構成されている場合、ユーザーは単一のURLを使用してアクセスできます。 |
| 36 | +これは、インフラストラクチャーレベルで数多くの個別のロードバランサーが不要になり、 |
| 37 | +各サービスのファイアウォールとロードバランサーのルールの設定が容易になります。 |
| 38 | +トラフィックのルーティングと設定の取り扱いを一元化することで、Ingressはスケーラビリティの効率化を提供し、 |
| 39 | +リソース利用を最適化し、コストを削減し、クラスター内で実行されるアプリケーションの全体的な管理のしやすさを向上させます。 |
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