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Commit 063aa24

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documents/forGitBranch/git_branch_standards.md

Lines changed: 51 additions & 2 deletions
Original file line numberDiff line numberDiff line change
@@ -261,6 +261,55 @@ featureブランチでの作業中に、developブランチが更新された場
261261

262262
:::
263263

264+
### プルリクエスト作成前にアップストリームをプルする
265+
266+
featureブランチの開発が終わり、プルリクエストを作成する際には、改めてアップストリーム(developブランチ)の変更をfeatureブランチに取り込み、差分が無いことを確認すべきである。
267+
268+
理由は次の通り。
269+
270+
- レビュアーの負荷軽減のため
271+
- レビュアーがプルリクエストの差分以外の部分を参照した際に、それが古いバージョンであると、誤指摘、混乱してしまうなどの懸念がある
272+
- マージ後のdevelopブランチでテスト失敗するリスクを減らすため
273+
- コンフリクトせずにマージ可能だったとしても、何かしらの依存関係や整合性が狂い、マージ後のテストが失敗する可能性がある
274+
275+
### tip プルリクエストのレビュー依頼までにどこまでテストしておくべきか
276+
277+
本規約で推奨する `Lite GitLab Flow` `GitLab Flow` ともに、開発環境へはdevelopマージをトリガーにCI/CDでデプロイを推奨している。
278+
そのため、プルリクエスト作成時点では開発環境(≒AWSなどクラウド環境の想定)へのデプロイ+動作検証は不要とする考えである。
279+
ローカルでの開発のみで品質担保が難しく手戻りが多い場合は、サンドボックス環境や開発環境にfeatureブランチからデプロイして動作検証する作業が必要になる。開発環境を共有する場合は、デプロイタイミングの制御がチーム内で必要になるため、運用ルールを検討する必要がある。
280+
281+
### Terraformの場合、レビュー依頼までどこまで確認しておくべきか
282+
283+
Terraformはplanが成功しても、applyが失敗することは多々あり(サブネットが足りなかった、force_destory=trueを明示的な設定が必要だったなど)、レビューでの見極めは難しいことが多い。そのため、applyをどのタイミングで実施するかがチームの生産性の鍵となる。
284+
285+
大別すると以下の3方式が存在する
286+
287+
1. マージ後にapply
288+
- PR -> CI(planを含む) -> レビュー -> developマージ -> apply(CI)
289+
2. Approve後にapply
290+
- PR -> CI(planを含む) -> レビュー -> apply -> developマージ -> apply(CI)
291+
3. CI以前にapply
292+
- apply -> PR -> CI(plan含む) -> レビュー -> developマージ -> apply(CI)
293+
294+
それぞれの特徴を下表にまとめる。
295+
296+
| 観点 | ①マージ後にapply | ②Approve後にapply | ③CI以前にapply |
297+
|----------------------|------------------------------------------------------------------------------|-----------------------------------------------------------------------------------|-------------------------------------------------------------------------------|
298+
| 説明 | developブランチにマージ後にapply。アプリコードと同じメンタルモデルを共有可能 | レビュアー承認後にapply。featureブランチからapplyするため、あるべき姿からは外れる | レビュー依頼前にapplyで成功したことを確認する方式 |
299+
| developブランチ品質 | ❌️一時的にapplyが失敗するコードが混入するリスク | ✅️apply可能なコードのみに保つことができる | ✅️apply可能なコードのみに保つことができる |
300+
| レビュー負荷 | ❌️applyの成否は不明なので心理的負荷あり | ❌️applyの成否は不明なので心理的負荷あり | ✅️applyが成功していたり、apply結果をコンソールからも確認可能 |
301+
| apply失敗時のコスト | ❌️再度PRを作る必要があり手間 | ✅️同一PRを流用できる | ✅️成功してからPR作成すら可能 |
302+
| PRのトレーサビリティ | ❌️PRが割れると面倒 | ✅️同一PRである | ✅️同一PRである |
303+
| 環境のバッティング | ✅️ない | ⚠️Approveからdevelopマージまでの間に、他メンバーの作業と重複するとややこしい | ❌️作業調整が必要 |
304+
| ガバナンス | ✅️applyをCIのみに絞るなど自動化と相性が良い | ⚠️レビュアー承認後のコードのみapply対象とできる | ❌️ノーレビューのインフラ変更を適用するため、初学者が多いチームには適用が難しい |
305+
| 結論 | applyの成功率が高く維持できる場合に有効 | applyの成功率が低い場合に有効 | 少数精鋭の場合に採用可能な、上級者向けの方式 |
306+
307+
本規約の推奨は以下。
308+
309+
- 新規参画者が多く統制を取りたい場合や、applyの成功率が高く維持できる場合は①を選択
310+
- ある程度インフラメンバーが絞れ、かつapplyの失敗率が高くレビュー負荷が高くなってしまう懸念がある場合は②を選択
311+
- インフラメンバーが少数精鋭(通常、同時の作業はほぼ発生しない)の場合は必要に応じて、2をベースにしながら3を取り入れて生産性を上げる
312+
264313
## 2. featureブランチからdevelopブランチへ変更を取り込む
265314

266315
プルリクエスト(以下、PR)を経由して、開発が完了したfeatureブランチをメインのdevelopブランチに取り込むためには、GitHub(GitLab)上でPRを経由する運用を行うこと。
@@ -295,12 +344,12 @@ featureブランチでの作業中に、developブランチが更新された場
295344

296345
プリリクエストの承認(Approve)をもらった後、マージはレビュアー/レビュイーのどちらが行うべきか議論になる場合がある。
297346

298-
| 観点 | レビュアー派 | レビュイー派閥 |
347+
| 観点 | レビュアー派 | レビュイー派 |
299348
| ---------- | ------------------------------------------------------------------------- | ------------------------------------------------------------------------------------ |
300349
| 説明 | 開発者の責務が、developブランチにマージするまでという役割分担の場合に有効 | 各開発者がその機能のリリースについて責任を負うモデルの場合に有効 |
301350
| 生産性 | ⚠️レビュアーがブロッキングになりがち | ✅️高い。コメントはあるがApproveしたので、適時対応してマージして、といった運用が可能 |
302351
| 統制 | ✅️レビュアーが管理しやすい | ✅️メンバーの自主性に依存 |
303-
| 要求スキル | ✅️低い。中央で統制を書けやすい | ⚠️開発メンバーの練度が求められる |
352+
| 要求スキル | ✅️低い。中央で統制を行いやすい | ⚠️開発メンバーの練度が求められる |
304353

305354
上記にあるように、そのプルリクエストで実装した機能を、本番環境にデリバリーする責務をどちらに持たせるかという観点で、意思決定することが多い。
306355

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