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Commit 030cc57

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Merge pull request #31089 from ptux/add-tasks/debug-application-cluster/debug-application-ja
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title: アプリケーションのトラブルシューティング
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content_type: concept
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<!-- overview -->
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このガイドは、Kubernetesにデプロイされ、正しく動作しないアプリケーションをユーザーがデバッグするためのものです。
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これは、自分のクラスターをデバッグしたい人のためのガイドでは *ありません*
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そのためには、[debug-cluster](/docs/tasks/debug-application-cluster/debug-cluster)を確認する必要があります。
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<!-- body -->
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## 問題の診断
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トラブルシューティングの最初のステップは切り分けです。何が問題なのでしょうか?
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Podなのか、レプリケーションコントローラーなのか、それともサービスなのか?
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* [Debugging Pods](#debugging-pods)
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* [Debugging Replication Controllers](#debugging-replication-controllers)
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* [Debugging Services](#debugging-services)
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### Podのデバッグ
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デバッグの第一歩は、Podを見てみることです。
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以下のコマンドで、Podの現在の状態や最近のイベントを確認します。
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```shell
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kubectl describe pods ${POD_NAME}
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```
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Pod内のコンテナの状態を見てください。
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すべて`Running`ですか? 最近、再起動がありましたか?
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Podの状態に応じてデバッグを続けます。
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#### PodがPendingのまま
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Podが`Pending`で止まっている場合、それはノードにスケジュールできないことを意味します。
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一般に、これはある種のリソースが不十分で、スケジューリングできないことが原因です。
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上の`kubectl describe ...`コマンドの出力を見てください。
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なぜあなたのPodをスケジュールできないのか、スケジューラーからのメッセージがあるはずです。
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理由は以下の通りです。
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* **リソースが不足しています。** クラスターのCPUまたはメモリーを使い果たしている可能性があります。Podを削除するか、リソースの要求値を調整するか、クラスターに新しいノードを追加する必要があります。詳しくは[Compute Resources document](/ja/docs/concepts/configuration/manage-resources-containers/)を参照してください。
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* **あなたが使用しているのは`hostPort`**です。Podを`hostPort`にバインドすると、そのPodがスケジュールできる場所が限定されます。ほとんどの場合、`hostPort`は不要なので、Serviceオブジェクトを使ってPodを公開するようにしてください。もし`hostPort` が必要な場合は、Kubernetesクラスターのノード数だけPodをスケジュールすることができます。
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#### Podがwaitingのまま
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Podが`Waiting`状態で止まっている場合、ワーカーノードにスケジュールされていますが、そのノード上で実行することができません。この場合も、`kubectl describe ...`の情報が参考になるはずです。`Waiting`状態のPodの最も一般的な原因は、コンテナイメージのプルに失敗することです。
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54+
確認すべきことは3つあります。
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* イメージの名前が正しいかどうか確認してください。
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* イメージをレジストリにプッシュしましたか?
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* あなたのマシンで手動で`docker pull <image>`を実行し、イメージをプルできるかどうか確認してください。
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#### Podがクラッシュするなどの不健全な状態
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Podがスケジュールされると、[Debug Running Pods](/docs/tasks/debug-application-cluster/debug-running-pod/)で説明されている方法がデバッグに利用できるようになります。
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#### Podが期待する通りに動きません
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Podが期待した動作をしない場合、ポッドの記述(ローカルマシンの `mypod.yaml` ファイルなど)に誤りがあり、Pod作成時にその誤りが黙って無視された可能性があります。Pod記述のセクションのネストが正しくないか、キー名が間違って入力されていることがよくあり、そのようなとき、そのキーは無視されます。たとえば、`command`のスペルを`commnd`と間違えた場合、Podは作成されますが、あなたが意図したコマンドラインは使用されません。
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まずPodを削除して、`--validate` オプションを付けて再度作成してみてください。
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例えば、`kubectl apply --validate -f mypod.yaml`と実行します。
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`command`のスペルを`commnd`に間違えると、以下のようなエラーになります。
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72+
```shell
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I0805 10:43:25.129850 46757 schema.go:126] unknown field: commnd
74+
I0805 10:43:25.129973 46757 schema.go:129] this may be a false alarm, see https://github.com/kubernetes/kubernetes/issues/6842
75+
pods/mypod
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```
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<!-- TODO: Now that #11914 is merged, this advice may need to be updated -->
79+
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次に確認することは、apiserver上のPodが、作成しようとしたPod(例えば、ローカルマシンのyamlファイル)と一致しているかどうかです。
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例えば、`kubectl get pods/mypod -o yaml > mypod-on-apiserver.yaml` を実行して、元のポッドの説明である`mypod.yaml`とapiserverから戻ってきた`mypod-on-apiserver.yaml`を手動で比較してみてください。
82+
通常、"apiserver" バージョンには、元のバージョンにはない行がいくつかあります。これは予想されることです。
83+
しかし、もし元のバージョンにある行がapiserverバージョンにない場合、これはあなたのPod specに問題があることを示している可能性があります。
84+
85+
### レプリケーションコントローラーのデバッグ
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レプリケーションコントローラーはかなり単純なものです。
88+
彼らはPodを作ることができるか、できないか、どちらかです。
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もしPodを作成できないのであれば、[上記の説明](#debugging-pods)を参照して、Podをデバッグしてください。
90+
また、`kubectl describe rc ${CONTROLLER_NAME}`を使用すると、レプリケーションコントローラーに関連するイベントを確認することができます。
91+
92+
### Serviceのデバッグ
93+
94+
Serviceは、Podの集合全体でロードバランシングを提供します。
95+
Serviceが正しく動作しない原因には、いくつかの一般的な問題があります。
96+
97+
以下の手順は、Serviceの問題をデバッグするのに役立つはずです。
98+
99+
まず、Serviceに対応するEndpointが存在することを確認します。
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全てのServiceオブジェクトに対して、apiserverは `endpoints` リソースを利用できるようにします。
101+
このリソースは次のようにして見ることができます。
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103+
```shell
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kubectl get endpoints ${SERVICE_NAME}
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```
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107+
EndpointがServiceのメンバーとして想定されるPod数と一致していることを確認してください。
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例えば、3つのレプリカを持つnginxコンテナ用のServiceであれば、ServiceのEndpointには3つの異なるIPアドレスが表示されるはずです。
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#### Serviceに対応するEndpointがありません
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Endpointが見つからない場合は、Serviceが使用しているラベルを使用してPodをリストアップしてみてください。
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ラベルがあるところにServiceがあると想像してください。
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```yaml
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...
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spec:
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- selector:
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name: nginx
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type: frontend
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```
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セレクタに一致するPodを一覧表示するには、次のコマンドを使用します。
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```shell
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kubectl get pods --selector=name=nginx,type=frontend
127+
```
128+
129+
リストがServiceを提供する予定のPodと一致することを確認します。
130+
Podの`containerPort`がServiceの`targetPort`と一致することを確認します。
131+
132+
#### ネットワークトラフィックが転送されません
133+
134+
詳しくは[Serviceのデバッグ](/ja/docs/tasks/debug-application-cluster/debug-service/)を参照してください。
135+
136+
## {{% heading "whatsnext" %}}
137+
138+
上記のいずれの方法でも問題が解決しない場合は、以下の手順に従ってください。
139+
[Debugging Service document](/docs/tasks/debug-application-cluster/debug-service/)で、`Service` が実行されていること、`Endpoints`があること、`Pods`が実際にサービスを提供していること、DNS が機能していること、IPtablesルールがインストールされていること、kube-proxyが誤作動を起こしていないようなことを確認してください。
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[トラブルシューティングドキュメント](/docs/tasks/debug-application-cluster/troubleshooting/)に詳細が記載されています。
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