1- *change.txt* For Vim バージョン 7.3. Last change: 2010 Jul 29
1+ *change.txt* For Vim バージョン 7.3. Last change: 2011 Jun 19
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44 VIM REFERENCE MANUAL by Bram Moolenaar
@@ -501,11 +501,11 @@ Cのプログラムを整形する "indent" (ただし、フィルタ機能を
501501 *=*
502502={motion} {motion} の行を、オプション 'equalprg' で指定された外
503503 部プログラムでフィルタ処理する。'equalprg' が空のとき
504- (これが既定) は、内部の整形用関数を使う | C-indenting | 。
505- しかし 'indentexpr' が空でないときは、それが使われる
506- | indent-expression | 。Vim が内部フォーマット機能なしで
507- コンパイルされているときは、最後の手段として "indent"
508- プログラムが使われる。
504+ (これが既定) は、組み込みの整形機能の | C-indenting | と
505+ | 'lisp' | を使う。 しかし 'indentexpr' が空でないとき
506+ は、それが使われる | indent-expression | 。Vim が内部
507+ フォーマット機能なしでコンパイルされているときは、最後
508+ の手段として "indent" プログラムが使われる。
509509
510510 *==*
511511== [count] 行を ={motion} と同様にフィルタ処理する。
@@ -668,8 +668,9 @@ NOTE パターンに 'magic' が適用されるかどうかを変更するフラ
668668どうにもならないという意味)
669669
670670置換コマンドで {pattern} が空のときは、最後に使われた置換コマンドまたはコマン
671- ド ":global" のパターンが使われる。フラグ [r] を指定すると、最後の置換または検
672- 索コマンド、または ":global" のパターンを使用する。
671+ ド ":global" のパターンが使われる。それが無い場合は、直前の検索パターンがあれ
672+ ばそれが使われる。フラグ [r] を指定すると、最後の置換、":global"、または検索コ
673+ マンドのパターンが使われる。
673674
674675{string} を省略した場合は、空文字列を指定したのと同じ結果になる。すなわち、マッ
675676チしたパターンが削除される。{pattern} の後のセパレータも省略することができる。
@@ -693,13 +694,14 @@ Viとの互換性のため、これら2つの例外が許される。
693694
694695 *sub-replace-special* *:s\=*
695696{string} が"\="で始まるときは、それは式として評価されます。
696- | sub-replace-expression | を参照してください。この場合はどんな特殊文字でも使えま
697- す。
698- そうでなければこれらの文字が{string} のなかで特別な意味を持ちます:
697+ | sub-replace-expression | を参照してください。複雑な置換や特殊な文字を使うことが
698+ できます。
699+
700+ そうでなければ、これらの文字が{string} のなかで特別な意味を持ちます:
699701
700702 *:s%*
701703'cpoptions' に'/'が含まれている場合、{string} が"%"に等しいならば前の置換コマン
702- ドの{string} が使われます。| cpo-/ |
704+ ドの{string} が使われます。| cpo-/ | 参照
703705
704706 magic nomagic 作用 ~
705707 & \& マッチしたパターン全体に置き換わる *s/\&*
@@ -730,6 +732,14 @@ Viとの互換性のため、これら2つの例外が許される。
730732 \\ '\' の挿入 *s/\\*
731733 \x ('x' は上で説明されていない文字) 将来の拡張用に予約済み
732734
735+ 特別な意味は | substitute() | の 第三引数 {sub} でも使えますがいくつか例外があり
736+ ます:
737+ - % は 'cpoptions' に関係なくパーセント文字を挿入します。
738+ - 'magic' に関係なく magic は常にオンです。
739+ - ~ はチルダをそのまま挿入します。
740+ - <CR> と \r はキャリッジリターン (CTRL-M ) を挿入します。
741+ - \<CR> は特別な意味を持ちません。単に \x の一種として扱われます。
742+
733743例: >
734744 :s/a\|b/xxx\0xxx/g "a b" を "xxxaxxx xxxbxxx" に置換
735745 :s/\([abc]\)\([efg]\)/\2\1/g "af fa bg" を "fa fa gb" に置換
@@ -761,17 +771,19 @@ NOTE: 以前のバージョンでは CTRL-V が特別に扱われていた。こ
761771式で置換する *sub-replace-expression*
762772 *sub-replace-\=*
763773
764- 置換文字列が"\="で始まるとき、続きは式と解釈されます。これは再帰的に機能しませ
765- ん。ある式の中でのsubstitute()では置換文字列に"\="を使うことはできません。
774+ 置換文字列が "\=" で始まるとき、それ以降の文字列は式として解釈されます。これは
775+ 再帰的に機能しません。その式の中での | substitute() | では置換文字列に"\="を使う
776+ ことはできません。
766777
767- "<CR> ", "\ <CR> ", "\\" 以外の文字の特別な意味| sub-replace-special | は無効にな
768- る。そのためexpressionの結果の文字列内では、'\' を1個使いたいときには2個含め、
769- <CR> を挿入するには前に '\' を置き、改行するには '\' を前に置かずに <CR> を置
770- く必要がある 。
778+ "<CR> " 以外の文字の特別な意味 | sub-replace-special | は無効になる。 <NL> 文字は
779+ 改行として使われるのでダブルクォート文字列 "\n" で改行を入れることができる。
780+ 実際の <NL> 文字 (ファイルにおける NUL 文字) を挿入するにはバックスラッシュを
781+ 前置する 。
771782
772- 利便性のため<NL> 文字も改行として扱われるが、バックスラッシュ(訳注: 円記号)でエ
773- スケープすることで実際の<NL> 文字(ファイル中でNULとして扱われる)を扱うことがで
774- きる。
783+ "\=" 表記は | substitute() | 関数の第三引数 {sub} でも使うことができる。その場
784+ 合、| sub-replace-special | で説明されている文字は特別な意味を持たなくなる。特
785+ に、<CR> と <NL> は改行として解釈されるのではなく、そのままキャリッジリターン
786+ とニューラインとして解釈される。
775787
776788結果が| List | のときはその要素が改行を区切りとして連結される。よって要素がそれぞ
777789れ行となる。ただし要素が改行を含んでいる場合は除く。
@@ -893,8 +905,10 @@ NOTE: 以前のバージョンでは CTRL-V が特別に扱われていた。こ
893905 ({Visual} については | Visual-mode | を参照)。 {Vi には
894906 ない}
895907
896- *:y* *:yank*
897- :[range] y[ank] [x] [range] の行を [レジスタ x に] コピーする。
908+ *:y* *:yank* *E850*
909+ :[range] y[ank] [x] [range] の行を [レジスタ x に] コピーする。"* レジスタ
910+ と "+ レジスタへのコピーは | +clipboard | 機能が有効な場
911+ 合のみ可能。
898912
899913:[range] y[ank] [x] {count}
900914 [range] の最後の行 (省略時は現在行 | cmdline-ranges | )
@@ -1018,7 +1032,7 @@ Note 文字単位のコピーコマンドの後、コピーされたテキスト
101810324. 26個の名前付きレジスタ "a から "z または "A から "Z
101910335. 4個の読み取り専用レジスタ ": と ". と "% と "#
102010346. expression 用レジスタ "=
1021- 7. 選択領域用レジスタ "* と "+ と "~
1035+ 7. 選択領域用レジスタ "* と "+ と "~
102210368. 消去専用レジスタ "_
102310379. 最終検索パターン用レジスタ "/
10241038
@@ -1196,7 +1210,7 @@ gq{motion} {motion} の行を整形する。整形は3種類の方法のうち
11961210
11971211 3番目の場合は、オプション 'textwidth' が整形された各行
11981212 の長さを制御する (後述)。'textwidth' が 0 なら、整形さ
1199- れた行の長さは画面の幅となる (ただし、最大で79)。
1213+ れた行の長さは画面の幅となる (ただし、最大で79)。
12001214 'formatoptions' は、整形の仕方を制御する | fo-table | 。
12011215 カーソルは最後に整形された行の最初の非空白文字の上に置
12021216 かれる。
@@ -1344,16 +1358,20 @@ Vimは特殊な方法で自動的にコメントを挿入・整形できる。Vi
13441358換え、" */" とする。指定された桁揃えは適用される。その前にバックスペースを打
13451359ち込む必要はない。
13461360
1347- 桁揃えフラグを使ってコメントを目立たせる例を示す。
1348- 'comments' が次のようになっている場合: >
1349- sr:/***,m:**,ex2:******/
1350- コメントは次のようになる: >
1351- /***
1352- ** ← "r" フラグによって右揃えされている
1353- **
1354- "2" フラグによってスペース **
1355- 2 個分のオフセットがついている → **
1356- ******/
1361+ 中間部分がマッチしたとき、終了部分もマッチしていてそちらの方が長い場合は、終了
1362+ 部分がつかわれます。これによって C スタイルコメントが中間部分の末尾にスペース
1363+ を付けなくても機能するようになります。
1364+
1365+ 桁揃えフラグを使ってコメントを目立たせる例を示す。'comments' が次のようになっ
1366+ ている場合: >
1367+ :set comments=sr:/***,m:**,ex-2:******/
1368+ <
1369+ /*** ~
1370+ **<--"r" フラグによって右揃えされている ~
1371+ ** ~
1372+ "-2" フラグによってスペース ** ~
1373+ 2 個分のオフセットがついている --->** ~
1374+ ******/ ~
13571375これを入力する際、コメントの開始行を入力し、リターンを 4 回押す。そして "/"
13581376を押せばコメントが終了する。
13591377
@@ -1495,9 +1513,9 @@ autocommand と連携して、クールに振舞うはずである。
14951513- 'formatoptions' を "aw2tcq" に設定し、テキストのインデントを次のようにするこ
14961514 ともできる。
14971515
1498- bla bla foobar bla
1516+ bla bla foobar bla
14991517 bla foobar bla foobar bla
1500- bla bla foobar bla
1518+ bla bla foobar bla
15011519 bla foobar bla bla foobar
15021520
15031521- コメントだけを自動整形するには'c'フラグを追加する。ソースコードの編集向き。
@@ -1533,11 +1551,11 @@ Vimはソート関数とソートコマンドを備えている。ソート関
15331551 をソートする。
15341552
15351553 [!]をつけると順序が逆になる。
1536-
1554+
15371555 [i]をつけると大文字・小文字を区別しない。
15381556
15391557 [n]をつけると行の({pattern} のマッチの後ろまたは内側
1540- の)最初の10進数の数字でソートする 。
1558+ の)最初の8進数の数字でソートする 。
15411559 数字が '-' で始まる場合、マイナスとみなされる。
15421560
15431561 [x]をつけると行の({pattern} のマッチの後ろまたは内側
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