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i18n(ja) Japanese Texts for About section (#3233)
Co-authored-by: Ayres Vitor <[email protected]>
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title: The Tauri Book
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:::note[進捗アプデート(2024/11/12)]
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私たちは『The Tauri Book』の執筆に積極的に取り組んでいます。が、Tauri の格段に大きな成長による遅延に直面してしまい、最近このプロジェクトの優先順位を変更しました。リリースのタイムラインについてはまだ詳細不明ですが、このページから目を離さずに最新情報を確認してください。
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当初お知らせした公開日より遅れてしまったことをお詫び申し上げます。GitHub Sponsors または Open Collective を通じて寄付をされていて、払い戻しを希望される場合は、Open Collective 経由で行なうことができます: [Open Collective で Tauri に問い合わせる](https://opencollective.com/tauri/contact)
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### Tauri Book の概要
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『The Tauri Book』では、Tauri の歴史と、私たちが行なった設計上の決定事項について説明します。また、なぜプライバシー・セキュリティ・持続可能性が重要であるのかや、現代のどのソフトウェア・プロジェクトにも適用できる基本的な考察についても詳しく説明します。
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含まれる内容は次のとおりです:
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- Tauri 設計の裏にある手法とその理由
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- Tauri でプログラムをビルドする場合にできること(オプション)
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- 「迅速なリリース」か「持続可能で信頼できること」かのどちらかを選択する必要がないということ
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- Tauri のバインディング/アプリケーション層として Rust 言語を選択した理由
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- バイナリ・レビューが重要な理由
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### Tauri の歴史
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2020 年、ネイティブ・アプリ(特定プラットフォーム向けアプリ)の作成はこれまで以上に簡単でアクセスしやすくなりました。とはいうものの、セキュリティとプライバシーの様相が急速に変化する中においては、初心者も熟練した開発者も同じように難しい選択に直面しています。このことは、信頼性の低いユーザー・デバイス環境では特にその傾向があります。
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Tauri では、あれこれ推測する必要がありません。というのも、Rust の言語機能を活用し、自分の好きなフロントエンド・フレームワークを使用してアプリの構築を行なえるようになる「開発の安全性と柔軟な創造性」という新しいパラダイムを取り込むためにゼロから設計されているためです。
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Rust プログラミング言語の知識がなくても、まったく同じコードベースから、記録的な速さで、主要なデスクトップおよびモバイル・プラットフォーム向けの小型で高速、堅牢、かつ安全なネイティブ・アプリケーションをどんなふうに設計、構築、監査、展開できるのかを見つけてください。
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著者であり Tauri の共同設立者でもある Daniel と Lucas が、皆さまを理論から実行までの旅にお連れします。その中で、Tauri が作られた理由と、その内部でどのように動作しているのかを学びます。
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また、この本では、オープンソース、DevOps(開発と運用)、セキュリティ、エンタープライズ・アーキテクチャを専門とするその分野の方々の洞察とともに、会話形式の哲学的議論とオープンソースの持続可能性の観点も紹介します。そこから、あなたの作成する次世代のアプリは便宜を受け、あなたのユーザーもその恩恵にあずかることでしょう。
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> > > 《訳注》 **DevOps** ソフトウェア開発で「開発(Development)」と「運用(Operations)」を連携して行なう手法。詳しくは Wikioedia の「[DevOps](https://ja.wikipedia.org/wiki/DevOps)」の項を参照してください。
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【※ この日本語版は、「Nov 12, 2024 英語版」に基づいています】
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title: Tauri の管理体制(ガバナンス)
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Tauri の組織構造の主目標の一つは、貢献者の健康と幸せを尊重しながら、オープンソースの価値に忠実であり続け、その持続的な実行を保証することです。[コモンズ・コンサーヴァンシー/タウリ・プログラム](https://dracc.commonsconservancy.org/0035/) は、Tauri とその付帯的な所産の将来の開発を通して、こうした価値観にコミットし、オープンで透明性があり効率的な組織のガバナンス・プロセス(管理統治)を促進するために設立されました。
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> > > 《訳注》 **コモンズ・コンサーヴァンシー** The Commons Conservancy 日本語の定訳はない模様。「Commons(共有財産)」を「Conservancy(保護管理する団体)」の意味。オープンソース・プロジェクトの実際の開発作業ではなく、プロジェクト運営の法人格組織を設立する目的の下に設置されています。
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## Tauri Working Group(作業部会)
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「Tauri ワーキング・グループ」は、このガバナンス・プロセスを実現するために作られた集合的な組織で、次の構成員で成り立っています:
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- ワーキング・グループのメンバー
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- Tauri 理事会および理事
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- Tauri 各ドメインの担当責任者
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- Tauri 各ドメイン・チーム
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![Tauri governance diagram](@assets/about/governance/diagram.svg)
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### ワーキング・グループのメンバー
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「Tauri ワーキング・グループ」を構成するすべての個人のことです。
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### Tauri 理事会および理事
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「Tauri 理事会」は、「Tauri 開発活動プログラム」の中心的な意思決定機関であり、その全体的な健全性と安定性に責任を負っています。理事会は、「Tauri 開発活動プログラム」の主要な決定事項やワーキング・グループによって提起された問題について採決を行ないます。
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> > > 《訳注》 **Tauri 開発活動プログラム** 原文は「The Tauri Programme」。そのまま「Tauri プログラム」と表記すると、個々のアプリ・プログラムと区別しづらいため、開発活動を司る「開発母体」あるいは「開発組織」を「開発活動プログラム」と表現してあります。
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個々の理事とは、技術的な貢献者であったり、Tauri の将来的な利害関係者であったり、業界での経験を共有したり、オープンソース内の規制や法的側面に情熱を持っている人々、のような方々です。
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### 各ドメインの担当責任者(Domains & Domain Leads)
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「ドメイン Domains」とは、Tauri 内の特定の関心領域を代表する組織単位です。
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「ドメイン・リード Domain Leads」(担当責任者)とは、自分が率いるドメインに関する専門知識を持つ、Tauri コミュニティ内の信頼される貢献者です。そのドメイン内の活動の方向性を定め、監督し、サポートする責任を負っています。
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現在の各「ドメイン」とその「ドメイン・リード」については、GitHub の[Governance and Guidance Repository](https://github.com/tauri-apps/governance-and-guidance) に概要が記載されています。
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### ドメイン・チーム
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「チーム Teams」とは、「Tauri 開発活動プログラム」の特定の領域(ドメイン)をサポートまたは維持する小人数の貢献者のグループです。このようなチームは、とりわけその時々の短期的な貢献では同じ結果を達成できない場合などに、Tauri が用いる長期的な課題と目標を達成するための手段です。
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## Tauri に参画する
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もしあなたが、「Tauri の理事」または「ドメイン・リード」になりたい場合は、これらの役職の選挙は年間を通じて行なわれます。「ドメイン・リード」の選挙は春と秋に行なわれ、「理事」の選挙は夏に行なわれます。応募方法の説明は、それぞれの選挙の前に [Tauri ブログ](https://tauri.app/blog/) (英語版)に掲載されます。
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## 追加情報
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- [Governance and Guidance Repository](https://github.com/tauri-apps/governance-and-guidance)(英語版): Tauriのガバナンスと現在のドメインおよびドメイン・リードに関する詳細情報
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- [社会契約 Social Contract](https://github.com/tauri-apps/governance-and-guidance/blob/main/SOCIAL_CONTRACT.md)(英語版): 「社会契約」(道徳倫理規範)は Tauri 意思決定と組織の在り方を示しています
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- [行動規範 Code of Conduct](https://github.com/tauri-apps/governance-and-guidance/blob/main/CODE_OF_CONDUCT.md)(英語版)
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- [「Tauri 開発活動プログラム」規約 Tauri Programme Statutes](https://dracc.commonsconservancy.org/0035/)(英語版)
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【※ この日本語版は、「Nov 12, 2024 英語版」に基づいています】
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title: Tauri について
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:::tip[(ヒント)]
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もし、素早く読める技術の概要を求めていたり、アプリの作成を始めたいと思っている場合には、 [Tauri とは?](/ja/start/) のページをご覧ください。Tauri プロジェクトの理念について詳しく知りたい場合には、このまま読み進めてください。
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import { LinkCard, CardGrid } from '@astrojs/starlight/components';
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<CardGrid>
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<LinkCard
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title="Tauri の理念"
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href="/ja/about/philosophy/"
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description="Tauri のアプローチについて詳しく知る"
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/>
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<LinkCard
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title="Tauri の管理体制(ガバナンス)"
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href="/ja/about/governance/"
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description="Tauri の管理体制(ガバナンス)を理解する"
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/>
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<LinkCard
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title="商標ガイドライン"
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href="/ja/about/trademark/"
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description="Tauri 商標の使用に関するガイドライン"
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/>
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</CardGrid>
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【※ この日本語版は、「Nov 12, 2024 英語版」に基づいています】
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title: Tauri の理念
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Tauri は、既存の実質的にどのフロントエンド・フレームワークを使用してでも、開発者が主要なデスクトップ・プラットフォーム向けのアプリケーションを作成するのに役立つツールキットです。「コア」部は Rust で書かれ、CLI 部は Node.js を活用しているため、Tauri は優れたアプリの作成と保守を行なうための真に多言語的なアプローチ手法になっています。
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## 安心第一(セキュリティ・ファースト)
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今日の世界では、すべての「素朴な脅威モデル」は、ユーザーのデバイスがすでにセキュリティ侵害を受けていると想定しています。そのため、アプリ開発者は厄介な状況に陥ります。なぜなら、デバイスがすでに危険にさらされている場合、どうすればソフトウェアは信頼できるのでしょうか。
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> > > 《訳注》 **素朴な脅威モデル** 原文は「**honest** threat model」。honest 部分の定訳が不明であるため「素朴な、飾りのない」の意と解釈しています。なお、下記の「[本物のオープンソース](#本物のオープンソース)の原文も「**honest** open source」であるが、この honest は「本物の、純正の」の意としてあります。
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「多重防御 Defence in depth」が Tauri の採ったアプローチです。攻撃者に曝される表層部分を最小限に抑えるために、あなたがあらゆる予防策を講じられるようにしたいと考えました。Tauri を使用すれば、配布する API エンドポイントを選択したり、アプリにローカルホスト・サーバーを組み込むかどうかを選択したり、実行時の機能ハンドルをランダム化したりすることができます。こうした技術やその他の技術により、あなたやあなたのアプリ・ユーザーの防御力を強化する安全なベースラインが形成されます。
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「静的攻撃 Static attacks」を極めて困難にし、システムを互いに分離することで攻撃者の侵攻を遅らせることが、最も重要です。もしも、別のフレームワークである Electron エコシステムから移行してきた場合でも、ご安心ください、デフォルトでは Tauri はバイナリのみを公開し、 ASAR ファイルは公開しません。
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> > > 《訳注》 **ASAR** Atom Shell Archive Formatの略。[Electron](https://www.electronjs.org/ja/docs/latest/tutorial/asar-archives) で用いられている、複数のファイルを1つにまとめるためのシンプルなアーカイブ形式。アプリケーションの頒布形式を作成した後、アプリのソースコードが ASAR アーカイブにバンドルされます。
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セキュリティという判断基準から Tauri でビルドすることを選択することにより、先を見通したセキュリティ重視の姿勢を取るさまざまな機会があなたに訪れるでしょう。
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## 多言語対応(サイロ化ではなく)
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現代のフレームワークのほとんどは単一の言語体系を使用しており、それゆえ、狭い知識と慣用句の泡の中に閉じ込められています。これは特定のニッチなアプリケーションではうまく機能しますが、ある種の部族主義(サイロ化)も助長します。
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この状況は、React、Angular、Vue の各々の開発コミュニティがそれぞれの問題に身を寄せ合い、最終的には異種交配がほとんど生まれていないということからもわかります。
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同じ状況は、Rust 対 Node 対 C++ の戦場でも見られます。そこでは、強硬派が独自の立場を取り、コミュニティ間での連携を拒否しています。
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現在、Tauri はバックエンドに Rust を使用していますが、そう遠くない将来、Go、Nim、Python、C# などの他のバックエンドも可能になるでしょう。なぜならば、Tauri は [webview](https://github.com/webview) 機関への公式 Rust バインディングを保守していますが、皆様の必要に応じてバックエンドを切り替えられるようにする予定だからです。Tauri の API は「C 相互運用性」を備えた任意の言語で実装できるため、完全な多言語化への実現には、あとは「PR(プル・リクエスト)」をひとつ出すだけです。
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## 本物のオープンソース
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コミュニティがなければ、オープンソースのどれも意味をなさないでしょう。今日のソフトウェア・コミュニティは、驚くべき場所です。そこでは、人々が互いに助け合い、素晴らしいものを作ります。オープンソースはそうした動きの非常に大きな部分を担っています。
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オープンソースの意味は人によって異なりますが、ほとんどの人はオープンソースが自由を後押しするのに役立っていることに同意するでしょう。ソフトウェアがあなたの権利を尊重しない場合、倫理に反する動作により、それは不公平に思え、潜在的にはあなたの自由を侵害している可能性があります。
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このため、FLOSS 支持者が「正真正銘の」オープンソースである Tauri を使用したアプリケーションを作成し、FSF(フリーソフトウェア財団)が承認した GNU/Linux ディストリビューションに含められることを私たちは誇りに思っています。
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> > > 《訳注》 **FLOSS**(free/libre open-source software) オープンソースの自由ソフトウェア。
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## Tauri の将来
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Tauri の将来は、皆さんの関与と貢献にかかっています。実際に Tauri を試したり、問題を報告したり、ワーキング・グループ(各作業部会)に参加したり、寄付をしてみてください。どのような貢献も不可欠です。とにかく、ぜひ、まずはご連絡ください。
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【※ この日本語版は、「Nov 12, 2024 英語版」に基づいています】
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