@@ -401,93 +401,94 @@ Vim9 script を 2 回目に読み込むと、既存のスクリプトローカ
401
401
402
402
*E1022* *E1103* *E1130* *E1131* *E1133*
403
403
*E1134*
404
- 変数を型を指定し、初期値なしで宣言した場合、変数は false (bool 型のとき )、空
405
- (string、list、dict などの型のとき)、あるいはゼロ (number 、any などの型のとき)
406
- で初期化されます。これは "any" 型を使う時に特に重要で、初期値は数字のゼロとな
407
- ります。 例えば、リストを宣言したとき、要素を追加することができます : >
404
+ 型を指定して変数を宣言し初期化子を指定しない場合、値は false (boolの場合 )、空
405
+ (文字列、リスト、辞書などの場合)、ゼロ (数値 、any などの場合) に初期化される。
406
+ これは特に "any" 型を使用する場合に重要で、値はデフォルトで数値のゼロになる。
407
+ 例えば、リストを宣言する場合、以下のように項目を追加できる : >
408
408
var myList: list<number>
409
409
myList->add(7)
410
410
411
- 変数を null、例えば `null_list` 、で初期化することは変数を初期化しないこととは
412
- 異なります。これはエラーになります : >
411
+ 変数を null 値 、例えば `null_list` 、で初期化することは、変数を初期化しないこと
412
+ とは異なる。これはエラーが発生する : >
413
413
var myList = null_list
414
414
myList->add(7) # E1130: null リストには追加できません
415
415
416
416
< *E1016* *E1052* *E1066*
417
417
418
- Vim9 script では `:let ` は使用できません。すでに存在する変数に対してはコマンド
419
- を使用せずに代入します。実際に宣言されることがないので、グローバル変数、ウィン
420
- ドウ変数、タブ変数、バッファ変数、そして Vim の定義済変数についてもコマンドを
421
- 使用せずに代入します。またそれらの変数は `:unlet ` によって削除することもできま
422
- す。
418
+ Vim9 script では`:let ` は使用できない。既存の変数にコマンドなしで代入される。
419
+ グローバル変数、ウィンドウ変数、タブ変数、バッファ変数および Vim 変数も同様で
420
+ ある。これらは実際には宣言されていないためである。`:unlet ` で削除することもで
421
+ きる。
423
422
*E1065*
424
- 変数を `:va` で宣言することはできず、それは必ず完全な名前の `:var ` として書か
425
- れなければなりません。これはコードを読みやすくするためのものです 。
423
+ 変数の宣言に `:va` は使用できない。 `:var ` という完全な名前で記述する必要があ
424
+ る。読みやすさを確保するためである 。
426
425
*E1178*
427
- `:lockvar ` はローカル変数に対しては動作しません 。代わりに `:const ` か `:final`
428
- を使ってください 。
426
+ `:lockvar ` はローカル変数では動作しない 。代わりに `:const ` および `:final` を
427
+ 使用する 。
429
428
430
- `exists ()` 関数と `exists_compiled ()` 関数はローカル変数あるいは引数に対しては
431
- 動作しません 。
429
+ `exists ()` および `exists_compiled ()` 関数は、ローカル変数または引数では動作し
430
+ ない 。
432
431
*E1006* *E1041* *E1167* *E1168* *E1213*
433
- 変数と関数と関数の引数は、同じスクリプトファイル内で、すでに定義された、または
434
- import された変数と関数をシャドーイングすることはできません。一方で変数は
435
- Ex コマンドをシャドーイングするので、必要であれば変数の名前を変更してください。
432
+ 変数、関数および関数の引数は、同じスクリプトファイル内で既に定義またはインポー
433
+ トされた変数や関数をシャドウすることはできない。
434
+ 変数は Ex コマンドをシャドウすることがあるので、必要に応じて変数名を変更するこ
435
+ と。
436
436
437
- グローバル変数の前には、スクリプトレベルでも "g:" を付けなければなりません。 >
437
+ グローバル変数はスクリプトレベルでも "g:" をプリフィックスとして付ける必要があ
438
+ る。 >
438
439
vim9script
439
440
var script_local = 'text'
440
441
g:global = 'value'
441
442
var Funcref = g:ThatFunction
442
443
443
- グローバル関数は必ず先頭に "g:" を付けなければなりません : >
444
+ グローバル関数には "g:" というプリフィックスを付ける必要がある : >
444
445
vim9script
445
446
def g:GlobalFunc(): string
446
447
return 'text'
447
448
enddef
448
449
echo g:GlobalFunc()
449
- プリフィックス "g:" はオートロード関数に対しては必要ありません 。
450
+ オートロード関数には "g:" プリフィックスは必要ない 。
450
451
451
452
*vim9-function-defined-later*
452
- グローバル関数はプリフィックス "g:" なしに呼び出すことができますが、それらはコ
453
- ンパイル時に存在していなければなりません。プリフィックスを "g:" をつけること
454
- で、関数が後で定義されても良くなります 。例: >
453
+ グローバル関数は "g:" プリフィックスなしでも呼び出すことができるが、コンパイル
454
+ 時に存在している必要がある。 "g:" プリフィックスを追加することで、関数を後から
455
+ 定義できる 。例: >
455
456
def CallPluginFunc()
456
457
if exists('g:loaded_plugin')
457
458
g:PluginFunc()
458
459
endif
459
460
enddef
460
461
461
- もしこのようにすると、たとえ "g:loaded_plugin" が存在しない場合でも、コンパイ
462
- ル時に "PluginFunc" が存在しないというエラーが発生します : >
462
+ 以下のようにすると、 "g:loaded_plugin" が存在しない場合でも、コンパイル時に
463
+ "PluginFunc" が存在しないというエラーが発生する : >
463
464
def CallPluginFunc()
464
465
if exists('g:loaded_plugin')
465
466
PluginFunc() # エラー、関数が見つからない
466
467
endif
467
468
enddef
468
469
469
- ` exists_compiled ()` を使うことでエラーを回避できますが、この場合は
470
- "g:loaded_plugin" が後で定義されている場合でもその関数は呼ばれません : >
470
+ このエラーを回避するために exists_compiled() を使用できるが、その後で
471
+ "g:loaded_plugin" が定義されたとしても、この関数は呼び出されない : >
471
472
def CallPluginFunc()
472
473
if exists_compiled('g:loaded_plugin')
473
474
PluginFunc() # 関数が呼ばれることはないかもしれない
474
475
endif
475
476
enddef
476
477
477
- 現在、 `&opt = value` は "opt" オプションに値を設定する目的で使用されているた
478
- め、 `:substitute ` コマンドをリピートする目的で ":&" を使用することはできません 。
478
+ `&opt = value` はオプション "opt" に値を代入するようになったため、":&" を使用
479
+ して `:substitute ` コマンドを繰り返すことはできない 。
479
480
*vim9-unpack-ignore*
480
- アンパック代入において、アンダースコアは、関数の引数を無視するのと似たように
481
- リストの要素を無視するのに使えます : >
481
+ アンパック代入では、関数の引数を無視するのと同様に、アンダースコアを使用してリ
482
+ スト項目を無視できる : >
482
483
[a, _, c] = theList
483
- 残りの要素全部を無視するには : >
484
+ 残りの項目を無視するには : >
484
485
[a, b; _] = longList
485
486
< *E1163* *E1080*
486
- アンパックの記法を用いて、一つ以上の変数を一度に宣言することが可能です。
487
- それぞれの変数は型を持つか、値から型を推測することができます : >
487
+ アンパック記法を用いることで、1 度に複数の変数を宣言することが可能である。各変
488
+ 数は型を持つか、値から型を推測することができる : >
488
489
var [v1: number, v2] = GetValues()
489
- これは値を持つリストがある時にのみ利用してください。1行に 1変数を宣言する方が
490
- より読みやすく、後の変更も行いやすいです 。
490
+ 値を含むリストがある場合にのみこれを使用する。1 行に 1 つの変数を宣言すると、
491
+ 読みやすく後で変更しやすくなる 。
491
492
492
493
493
494
定数 ~
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