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- *gui_x11.txt* For Vim バージョン 8.0 . Last change: 2016 Sep 12
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+ *gui_x11.txt* For Vim バージョン 8.1 . Last change: 2018 May 06
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VIMリファレンスマニュアル by Bram Moolenaar
@@ -52,6 +52,9 @@ GUIが開始されるときには、fork()して現在のプロセスを終了
52
52
は、":gui -b" を使用するとよい。
53
53
54
54
"gvim --nofork" と "gvim -f" は同じである。
55
+
56
+ 実行中のジョブがある場合、Vim は fork しない。なぜならそれらのプロセスが子プロ
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+ セスではなくなってしまうためである。
55
58
*E851* *E852*
56
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GUI の初期化に失敗した場合、Vim は現在の端末で実行を継続しようとする。
57
60
@@ -279,14 +282,15 @@ fvwm*ファミリのウィンドウマネージャーの 1 つを使用するな
279
282
280
283
Note: 古いバージョンのfvwmでは "ImagePath" ではなく "IconPath" を使う。
281
284
282
- CDE "dtwm" (Motifから派生)については、.Xdefaultsにこの行を追加するとよい:
283
- > Dtwm*Vim*iconImage: /usr/local/share/vim/vim32x32.xpm
285
+ CDE "dtwm" (Motifから派生)については、.Xdefaultsにこの行を追加するとよい: >
286
+ Dtwm*Vim*iconImage: /usr/local/share/vim/vim32x32.xpm
284
287
285
288
"mwm" (Motifウィンドウマネージャー)については、その行はこうなるだろう: >
286
- Mwm*Vim*iconImage: /usr/local/share/vim/vim32x32.xpm
289
+ Mwm*Vim*iconImage: /usr/local/share/vim/vim32x32.xpm
287
290
288
- X11で利用できるマウスポインタ *X11_mouse_shapes*
289
291
292
+ X11で利用できるマウスポインタ ~
293
+ *X11_mouse_shapes*
290
294
| 'mouseshape' | オプションを使うと、Vimがモード (挿入モードやコマンドモードなど)
291
295
を変更するたびに自動的にマウスポインタを変更できる。現在、利用できるポインタは
292
296
次の通り:
@@ -355,10 +359,14 @@ app-defaultsは使われない。
355
359
356
360
残りのguiコンポーネント(例えば、メニューバー、スクロールバー、どんなものでも)
357
361
の色を設定したければ、GTK特有の設定があり、何かgtkrcファイルの類にそれらを設定
358
- する必要がある。どのようにこれをすべきかについて、どんなに小さなものしかなくて
359
- も、GTKドキュメントを参照しなければならないだろう。
362
+ する必要がある。GTKドキュメントを参照しなければならないだろうが、この方法に関
363
+ する情報はあまりない。詳細については、
364
+ http://developer.gnome.org/doc/API/2.0/gtk/gtk-Resource-Files.html
365
+ を参照。
366
+
360
367
361
- *gtk-tooltip-colors*
368
+ ツールチップの色 ~
369
+ *gtk-tooltip-colors*
362
370
ツールチップの色を明るい黄色の背景に黒のテキストに設定する例: >
363
371
364
372
style "tooltips"
@@ -373,16 +381,136 @@ app-defaultsは使われない。
373
381
~/.gtkrc-2.0を使わなければいけないかも知れない。環境による。
374
382
375
383
GTK+ 3 でも、以下の CSS コードのスニペットを $XDG_HOME_DIR/gtk-3.0/gtk.css
376
- (通常 $HOME/.config/gtk-3.0/gtk.css)に追加する事で上記と同様の効果が得られる。
377
- >
384
+ (次のセクションを参照) に追加する事で上記と同様の効果が得られる。
385
+
386
+ 3.20 未満の GTK+ 3 では: >
387
+
378
388
.tooltip {
379
389
background-color: #ffffcc;
380
390
color: #000000;
381
391
}
382
392
<
393
+ 3.20 以上の GTK+ 3 では: >
394
+
395
+ tooltip {
396
+ background-color: #ffffcc;
397
+ text-shadow: none;
398
+ }
399
+
400
+ tooltip label {
401
+ color: #2e3436;
402
+ }
403
+ <
404
+
405
+ GTK+ CSS の簡単な説明 ~
406
+ *gtk-css*
407
+ このサブセクションの内容は、GTK+ CSS の安定したサポートを提供する GTK+ 3.20 以
408
+ 降に適用される:
409
+
410
+ https://developer.gnome.org/gtk3/stable/theming.html
411
+
412
+ GTK+ は、ウィジェットのスタイリングおよびレイアウトに CSS を使用する。このサブ
413
+ セクションでは、単純な実例を通して GTK+ CSS の簡単な説明を行う。
414
+
415
+ 通常、設定は次のようにして編集できる: >
416
+ vim $HOME/.config/gtk-3.0/gtk.css
417
+
418
+
419
+ 例 1. 空白領域の調整 ~
420
+
421
+ 標準では、GTK+ 3 GUI のツールバーおよびタブラインは GTK+ 2 GUI のものよりも幾
422
+ 分大きい。一部の人は GTK+ 2 GUI と同じサイズの見た目にしたいかもしれない。
423
+
424
+ これを行うには、明らかに余分に見えるアイコンおよびラベル周辺の空白領域を削除す
425
+ る。
426
+
427
+ 以下の行を $XDG_HOME_DIR/gtk-3.0/gtk.css (通常は $HOME/.config/gtk-3.0/gtk.css)
428
+ に追加する: >
429
+
430
+ toolbar button {
431
+ margin-top: -2px;
432
+ margin-right: 0px;
433
+ margin-bottom: -2px;
434
+ margin-left: 0px;
435
+
436
+ padding-top: 0px;
437
+ padding-right: 0px;
438
+ padding-bottom: 0px;
439
+ padding-left: 0px
440
+ }
441
+
442
+ notebook tab {
443
+ margin-top: -1px;
444
+ margin-right: 3px;
445
+ margin-bottom: -1px;
446
+ margin-left: 3px;
447
+
448
+ padding-top: 0px;
449
+ padding-right: 0px;
450
+ padding-bottom: 0px;
451
+ padding-left: 0px
452
+ }
453
+ <
454
+ CSS なので、一括指定プロパティを使って書き直すこともできる: >
455
+
456
+ toolbar button {
457
+ margin: -2px 0px;
458
+ padding: 0px;
459
+ }
460
+
461
+ notebook tab {
462
+ margin: -1px 3px;
463
+ padding: 0px
464
+ }
465
+ <
466
+ Note: アイコンサイズを調整するには 'toolbariconsize' を使用することもできる。
467
+
468
+ Note: 使用しているアイコンのテーマやフォントによっては、満足いく結果のために更
469
+ なる調整が必要かもしれない。
470
+
471
+ Note: margin や padding に加えて、border も使うことができる。詳細については、
472
+ 次のような CSS のボックスモデルを参照すること。
473
+
474
+ https://www.w3schools.com/css/css_boxmodel.asp
475
+
476
+ 例 2. 単なる色よりも ~
477
+
478
+ GTK+ CSS は同様にグラデーションもサポートしている: >
479
+
480
+ tooltip {
481
+ background-image: -gtk-gradient(linear,
482
+ 0 0, 0 1,
483
+ color-stop(0, #344752),
484
+ color-stop(0.5, #546772),
485
+ color-stop(1, #243742));
486
+ }
487
+
488
+ tooltip label {
489
+ color: #f3f3f3;
490
+ }
491
+ <
492
+ グラデーションは、高いコントラストに頼ることなく GUI 要素を他のものと視覚的に
493
+ 区別するために使用することができる。したがって、これらの効果的な活用は、テーマ
494
+ に色や輝度の統一感を与える有効なテクニックである。
495
+
496
+ Note: テーマは、すべてのアプリケーションの見た目を等しく良くしなければならない
497
+ ため困難となることもある。1 つのアプリケーションの見た目をより良くすることは、
498
+ しばしば他のものの魅力を意図せず下げてしまったり、使用感を悪化させてしまうこと
499
+ さえある。テーマを改善しようとするときには常にこれらを気に留めておくこと。
500
+
501
+
502
+ 例 3. ボーダーの色
503
+
504
+ 最大化したときのボーダーを取り除く: >
505
+
506
+ @define-color bg_color #1B2B34;
507
+ #vim-main-window {
508
+ background-color: @bg_color;
509
+ }
383
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384
- GTK+プラグインとしてVimを使う *gui-gtk-socketid*
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+ GTK+ プラグインとして Vim を使用する ~
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+ *gui-gtk-socketid*
386
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GTK+版のVimを普通に起動すると、Vimは自身のトップレベルウィンドウを作成する(技
387
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術的には 'GtkWindow')。GTK+はGtkSocket、GtkPlugウィジェットを使った埋め込み機
388
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能を提供している。あるGTK+アプリケーションが自分のウィンドウにGtkSocketウィ
@@ -425,7 +553,8 @@ Note: GTK+ 3 GUIビルドで --enable-gnome-check を使用しない。上記で
425
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GTK+ 3で統合されている。
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- GNOME セッションサポート *gui-gnome-session* *gnome-session*
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+ GNOME セッションサポート ~
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+ *gui-gnome-session* *gnome-session*
429
558
430
559
ログアウト時、Vim はバッファのどれかが変更されていると、よく知られた終了確認
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560
ダイアログを表示する。[Cancel] をクリックするとログアウトが取り止めになる。
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