1- *options.txt* For Vim バージョン 9.1. Last change: 2025 Apr 08
1+ *options.txt* For Vim バージョン 9.1. Last change: 2025 Apr 27
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44 VIMリファレンスマニュアル by Bram Moolenaar
@@ -235,7 +235,7 @@ Termcap オプションを設定するには、{option} に "t_xx" の形式を
235235 :set makeprg=make,file 結果は "make,file"
236236 :set makeprg=make\\,file 結果は "make\,file"
237237 :set tags=tags,file 結果は "tags" と "file"
238- :set tags=tags\\,file 結果は "tags,file"
238+ :set tags=tags\\,file 結果は "tags\ ,file"
239239 :let &tags='tags\,file' (同上)
240240
241241文字 "|" によって、コマンド ":set" を後に続くコマンドと分けることができる。文
@@ -2127,6 +2127,27 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
21272127 前またはマクロを検索 |i_CTRL-X_CTRL-D|
21282128 ] タグ補完
21292129 t "]" と同じ
2130+ f{func} 関数 {func} を呼び出す。複数の "f" フラグを指定できる。関数の
2131+ 呼び出し方法と戻り値の詳細については、|complete-functions| を
2132+ 参照。値は関数名または |Funcref| を指定できる。|Funcref| 値の
2133+ 場合、スペースはバックスラッシュ ('\') で、カンマは 2 つのバッ
2134+ クスラッシュ ('\\') でエスケープする必要がある (
2135+ |option-backslash| を参照)。
2136+ {func} によって返される Dict に {"refresh": "always"} が含まれ
2137+ る場合、先頭のテキストが変更されるたびに関数が再度呼び出され
2138+ る。
2139+ a:findstart が 1 の場合、{func} によって返される列に関係なく補
2140+ 完マッチは常にキーワード境界に挿入される。これにより、他の補完
2141+ ソースとの互換性が確保される。
2142+ 挿入されたテキストをさらに変更するには、{func} で
2143+ |CompleteDonePre| を使用できる。
2144+ マッチの生成が遅くなる可能性がある場合は、ブロックを避けてエ
2145+ ディタの応答性を保つために、|complete_check()| を使用するべき
2146+ である。
2147+ f 'completefunc' オプションから取得した関数を使って "f{func}" を
2148+ 使用するのと同じである。
2149+ o 'omnifunc' オプションから取得した関数を使って "f{func}" を使用
2150+ するのと同じである。
21302151
21312152 読み込まれていないバッファでは、何しろ読み込まれていないのだから、
21322153 |:autocmd| は実行されていない。そのため、ある種のファイルからは思いも
@@ -2146,6 +2167,13 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
21462167 きる (つまり辞書 |i_CTRL-X_CTRL-K|、インクルードされるパターン
21472168 |i_CTRL-X_CTRL-I|、タグ |i_CTRL-X_CTRL-]| および通常の展開)。
21482169
2170+ 補完ソースのフラグにキャレット ("^") と {count} を付加することで、補完
2171+ ソースに任意のマッチ数制限を指定できる。
2172+ 例えば、".^9,w,u,t^5" は、カレントバッファからのマッチ数を 9 個まで、
2173+ タグからのマッチ数を 5 個までに制限する。その他の補完元は無制限である。
2174+ マッチ数制限は前方補完 (CTRL-N) 時にのみ有効で、後方補完 (CTRL-P) 時に
2175+ は無視される。
2176+
21492177 *'completefunc'* *'cfu'*
21502178'completefunc' 'cfu' 文字列 (既定では空)
21512179 バッファについてローカル
@@ -2224,6 +2252,12 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
22242252 ついて付加的な情報があるときに便利である。例えば、それがど
22252253 のファイルに含まれているかなど。
22262254
2255+ nearest マッチ項目はカーソル位置からの距離に基づいてリストされ、デ
2256+ フォルトの動作であるカーソル下に表示されるマッチのみ近さを
2257+ 考慮する方法とは異なる。これはカレントバッファ内のマッチ項
2258+ 目にのみ適用される。"fuzzy" が指定されている場合は効果がな
2259+ い。
2260+
22272261 noinsert いかなるマッチしたテキストも、ユーザーがメニューから選択し
22282262 ない限り挿入しない。"menu" か "menuone" と組み合わせたとき
22292263 にだけ機能する。"longest" が指定された場合には、なんの影響
@@ -3643,6 +3677,7 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
36433677 lastline '@' 'display' が含む最終行/切り捨て
36443678 trunc '>' |ins-completion-menu| 内の切り捨てられ
36453679 たテキスト
3680+ truncrl '<' 'rightleft' モードの "trunc" と同じ
36463681
36473682 指定されなかったキーワードについては、既定値が使われる。
36483683
@@ -3667,6 +3702,7 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
36673702 lastline NonText |hl-NonText|
36683703 trunc |hl-PmenuSel| のような多くのポップアップメニューハイラ
36693704 イトグループの 1 つ。
3705+ truncrl "trunc" と同じ
36703706
36713707 *'findfunc'* *'ffu'* *E1514*
36723708'findfunc' 'ffu' 文字列 (既定では "")
@@ -4853,7 +4889,7 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
48534889 コマンド |gf| でも、ファイルの実際の名前が見つからないときは、これが使
48544890 われる。プログラミング言語の 'include' 文の後で "gf" を使えるようにな
48554891 る。
4856- また |<cfile>| にも使われる 。
4892+ Note: |<cfile>| では使用されない 。
48574893
48584894 式が s: か |<SID>| で始まる場合、スクリプトID(|local-function|) に置き
48594895 換えられる。例: >
@@ -4990,6 +5026,22 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
49905026 文字があるならば、補完される部分もみな大文字になる。
49915027 'noinfercase' にすると、マッチした単語がそのまま挿入される。
49925028
5029+ *'isexpand'* *'ise'*
5030+ 'isexpand' 'ise' 文字列 (既定では "")
5031+ バッファについてローカル
5032+ 挿入モードで補完する文字とパターンを定義する。|complete_match()| 関数
5033+ で補完の開始位置を決定するために使用される。これはコンマ区切りのトリ
5034+ ガーのリストである。各トリガーは以下のいずれかになる:
5035+ - "." や "/" のような単一の文字
5036+ - "->"、"/*" または "/**" のような文字のシーケンス
5037+
5038+ Note: トリガー文字としてリテラルのコンマを追加するには、"\\," を使用す
5039+ る。|option-backslash| を参照。
5040+
5041+ 例: >
5042+ set isexpand=.,->,/*,\\,
5043+ <
5044+
49935045 *'insertmode'* *'im'* *'noinsertmode'* *'noim'*
49945046'insertmode' 'im' 切替 (既定ではオフ)
49955047 グローバル
@@ -9668,53 +9720,62 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
96689720 *'wildmode'* *'wim'*
96699721'wildmode' 'wim' 文字列 (Vimの既定値は "full")
96709722 グローバル
9671- オプション 'wildchar' で指定されたキーで開始する補完モード。値は、キー
9672- ワードの4個までのコンマ区切りのリストである。それぞれのキーワードで、
9673- 連続して 'wildchar' を使ったときの動作を指定する。1個目のキーワードが
9674- 'wildchar' を1回目に使ったときの動作を指定し、2個目のキーワードが2回目
9675- の動作を指定、等となる。
9676-
9677- 各部分はコロンで区切られたリストで次の可能な値で構成される:
9678- "" 最初のマッチのみを補完する。
9679- "full" 次のマッチを完全に補完する。最後のマッチの次には元の文
9680- 字列が使われ、その次は再び最初のマッチが補完される。
9681- 'wildmenu' が有効ならばそれも開始する。
9682- "longest" 共通する最長の文字列までが補完される。それ以上長い文字
9683- 列を補完できないときは、次の候補に移る。
9684- "list" 複数のマッチがあるときは、全てのマッチを羅列する。
9685- "lastused" バッファ名が補完され1より多くマッチした時、バッファを
9686- 最終利用時刻でソートする (カレントバッファ以外)。
9687- "noselect" 最初のメニュー項目を事前に選択せず、有効な場合は
9688- 'wildmenu' を開始する。
9689- マッチするものが 1 つしかない場合は、"noselect" が存在する場合を除き、
9690- すべてのケースで完全に補完される。
9691-
9692- コロン区切りで利用できる例:
9693- "longest:full" "longest" と似ているが、'wildmenu' が有効ならばそれも
9694- 開始する。次の完全なマッチを補完しない。
9695- "list:full" 複数のマッチがあるときは、全てのマッチを羅列し、最初の
9696- マッチを補完する。
9697- "list:longest" 複数のマッチがあるときは、全てのマッチを羅列し、共通す
9698- る最長の文字列までが補完される。
9699- "list:lastused" 複数のバッファが一致する場合、一致する全バッファを最終
9700- 利用時刻でソートし羅列する (カレントバッファ以外)。
9723+ 'wildchar' で指定された文字に使用される補完モード。このオプションは最
9724+ 大 4 つの部分からなるコンマ区切りのリストで、それぞれ 'wildchar' の 1
9725+ 回目、2 回目、3 回目および 4 回目の押下に対応する。各部分はコロンで区
9726+ 切られた補完動作のリストで、それぞれのフェーズで同時に適用される。
9727+
9728+ 可能な動作値は以下の通り:
9729+ "" 最初のマッチだけを補完 (挿入) する。それ以降のマッチは
9730+ 繰り返されたりリストされたりしない。
9731+ "full" 次の完全なマッチを補完する。すべてのマッチを順に巡り、
9732+ 最後のマッチの後は元の入力に戻る。'wildmenu' が有効に
9733+ なっている場合は、それが表示される。
9734+ "longest" 最長共通の部分文字列まで補完する。これで入力が拡張され
9735+ ない場合は、次の 'wildmode' 部分が使用される。
9736+ "list" 複数のマッチが見つかった場合は、すべてをリストする。
9737+ "lastused" バッファ名を補完する際、最近使用した順に並べ替える (カ
9738+ レントバッファを除く)。バッファ名の補完にのみ適用され
9739+ る。
9740+ "noselect" 'wildmenu' が有効な場合、メニューは表示されるが、最初
9741+ の項目は事前に選択されない。
9742+ マッチするものが 1 つしかない場合は、"noselect" が指定されていない限り
9743+ 完全に補完される。
9744+
9745+ コロンで区切られた値の便利な組み合わせの例:
9746+ "longest:full" 最長共通の文字列から開始し、 'wildmenu' (有効
9747+ な場合) を表示する。完全マッチは循環しない。
9748+ "list:full" すべてのマッチをリストし、最初のマッチを補完す
9749+ る。
9750+ "list:longest" すべてのマッチをリストし、最長の共通プリフィッ
9751+ クスまで補完する。
9752+ "list:lastused" すべてのマッチをリストする。バッファを補完する
9753+ ときに、最近使用した順に並べ替える (カレント
9754+ バッファを除く)。
9755+ "noselect:lastused" 'wildmenu' がアクティブな場合、最初の項目を事
9756+ 前に選択しない。バッファを補完する際、最近使用
9757+ した順に並べ替える (カレントバッファは除く)。
97019758
97029759 例: >
97039760 :set wildmode=full
9704- < 最初のマッチ、次のマッチ...を完全に補完する (既定値 ) >
9761+ < 押下のたびに完全マッチを補完する (デフォルトの動作 ) >
97059762 :set wildmode=longest,full
9706- < 共通する最長の文字列を補完し、次からマッチを完全に補完する >
9763+ < 1回目の押下: 最長共通の部分文字列
9764+ 2回目の押下: 完全マッチを順に切り替える >
97079765 :set wildmode=list:full
9708- < 全てのマッチを羅列し、そして最初のマッチを完全に補完する >
9766+ < 1回目の押下: すべてのマッチをリストし、最初の項目を補完する >
97099767 :set wildmode=list,full
9710- < 補完せずに全てのマッチを羅列し、次からマッチを完全に補完する >
9768+ < 1回目の押下: マッチのみをリストする
9769+ 2回目の押下: 完全マッチを補完する >
97119770 :set wildmode=longest,list
9712- < 共通する最長の文字列を補完し、次から他の候補を羅列する >
9771+ < 1回目の押下: 最長共通の部分文字列
9772+ 2回目の押下: すべてのマッチをリストする >
97139773 :set wildmode=noselect:full
9714- < 補完せずに 'wildmenu' を表示し、次に各完全マッチを表示する >
9774+ < 初回の押下では補完も選択もせずに 'wildmenu' を表示
9775+ 2 回目の押下では完全マッチを循環する >
97159776 :set wildmode=noselect:lastused,full
9716- < 上記と同じだが、バッファを最後に使用した時間でソートする。
9717- より詳しくは |cmdline-completion| を参照 。
9777+ < 上記と同じだが、バッファのマッチは最後に使用された時間でソートされる
9778+ 詳細はこちら |cmdline-completion|。
97189779
97199780 *'wildoptions'* *'wop'*
97209781'wildoptions' 'wop' 文字列 (既定では "")
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