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- *motion.txt* For Vim バージョン 9.0. Last change: 2022 Sep 26
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+ *motion.txt* For Vim バージョン 9.0. Last change: 2023 Sep 28
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VIMリファレンスマニュアル by Bram Moolenaar
@@ -237,8 +237,8 @@ gM "g0" と似ていますが行のテキストの真ん中に移動します
237
237
"10gM" はテキストの始まり近くにあり、"90gM" はテキスト
238
238
の終わり近くにあります。
239
239
240
- *g$* *g<End>*
241
- g$ or g <End> 行が折り返されている場合('wrap' オン): スクリーン行の
240
+ *g$*
241
+ g$ 行が折り返されている場合('wrap' オン): スクリーン行の
242
242
最後の文字に、そして [count - 1] スクリーン行下に移動
243
243
します| inclusive | 。行がスクリーンより広い場合に "$" と
244
244
違う動作になります。
@@ -250,6 +250,10 @@ g$ or g<End> 行が折り返されている場合('wrap' オン): スクリー
250
250
'virtualedit' が有効である場合、スクリーン行の末尾に移
251
251
動します。
252
252
253
+ *g<End>* *g<kEnd>*
254
+ g<End> | g$ | に似ていますが、最後の文字ではなく最後の非空白文
255
+ 字までです。
256
+
253
257
*bar*
254
258
| 現在の行の [count] スクリーン桁位置に移動します。
255
259
| exclusive | 。Ceci n'est pas une pipe.
@@ -583,41 +587,52 @@ a] *v_a]* *v_a[* *a]* *a[*
583
587
a[ "a [] block"、[count] '[' ']' block を選択します。この
584
588
コマンドは後方に [count] 番目に現れる '[' を探し、それ
585
589
から対応する ']' を探します。そしてその2つに囲まれたテ
586
- キストを '[' と ']' も含めて選択します。
590
+ キストを '[' と ']' も含めて選択します。| cpo-M | オプ
591
+ ションフラグは、エスケープされた括弧を処理するために使
592
+ 用されます。
587
593
ビジュアルモードで使われたときは、文字単位になります。
588
594
589
595
i] *v_i]* *v_i[* *i]* *i[*
590
596
i[ "inner [] block"、[count] '[' ']' block の内部を選択
591
597
します。このコマンドは後方に [count] 番目に現れる '['
592
598
を探し、それから対応する ']' を探します。そしてその2つ
593
599
に囲まれたテキストを '[' と ']' を除いて選択します。
600
+ | cpo-M | オプションフラグは、エスケープされた括弧を処理
601
+ するために使用されます。
594
602
ビジュアルモードで使われたときは、文字単位になります。
595
603
596
604
a) *v_a)* *a)* *a(*
597
605
a( *vab* *v_ab* *v_a(* *ab*
598
606
ab "a block"、[count] block 選択します。"[count] [(" から
599
607
それに対応する ')' までで、'(' と ')' を含みます(参照
600
- | [( | )。括弧の外側の空白は含みません。
608
+ | [( | )。括弧の外側の空白は含みません。| cpo-M | オプショ
609
+ ンフラグは、エスケープされた小括弧を処理するために使用
610
+ されます。
601
611
ビジュアルモードで使われたときは、文字単位になります。
602
612
603
613
i) *v_i)* *i)* *i(*
604
614
i( *vib* *v_ib* *v_i(* *ib*
605
615
ib "inner block"、[count] block の内部を選択します。
606
616
"[count] [(" からそれに対応する ')' までで、'(' と ')'
607
617
を除きます(参照 | [( | )。カーソルが () ブロック内でない
608
- 場合、次の "(" を探します。
618
+ 場合、次の "(" を探します。| cpo-M | オプションフラグは、
619
+ エスケープされた小括弧を処理するために使用されます。
609
620
ビジュアルモードで使われたときは、文字単位になります。
610
621
611
622
a> *v_a>* *v_a<* *a>* *a<*
612
623
a< "a <> block"、[count] <> block 選択します。[count] 番
613
624
目に現れる '<' を検索し、それに対応する '>' までを '<'
614
- と '>' を含めて選択します。
625
+ と '>' を含めて選択します。| cpo-M | オプションフラグは、
626
+ エスケープされた '<' および '>' を処理するために使用さ
627
+ れます。
615
628
ビジュアルモードで使われたときは、文字単位になります。
616
629
617
630
i> *v_i>* *v_i<* *i>* *i<*
618
631
i< "inner <> block"、[count] <> block の内部を選択します。
619
632
[count] 番目に現れる '<' を検索し、それに対応する '>'
620
- までを '<' と '>' を除いて選択します。
633
+ までを '<' と '>' を除いて選択します。| cpo-M | オプショ
634
+ ンフラグは、エスケープされた '<' および '>' を処理する
635
+ ために使用されます。
621
636
ビジュアルモードで使われたときは、文字単位になります。
622
637
623
638
*v_at* *at*
@@ -639,14 +654,16 @@ a} *v_a}* *a}* *a{*
639
654
a{ *v_aB* *v_a{* *aB*
640
655
aB "a Block"、[count] Block 選択します。"[count] [{" から
641
656
それに対応する '}' までで '{' と '}' を含みます(参照
642
- | [{ | )。
657
+ | [{ | )。| cpo-M | オプションフラグは、エスケープされた中
658
+ 括弧を処理するために使用されます。
643
659
ビジュアルモードで使われたときは、文字単位になります。
644
660
645
661
i} *v_i}* *i}* *i{*
646
662
i{ *v_iB* *v_i{* *iB*
647
663
iB "inner Block"、[count] Block 選択します。"[count] [{"
648
664
からそれに対応する '}' までで '{' と '}' を除きます(参
649
- 照| [{ | )。
665
+ 照 | [{ | )。| cpo-M | オプションフラグは、エスケープされた
666
+ 中括弧を処理するために使用されます。
650
667
ビジュアルモードで使われたときは、文字単位になります。
651
668
652
669
a" *v_aquote* *aquote*
@@ -674,6 +691,7 @@ i` *v_i`* *i`*
674
691
ます。ただし a"/a'/a` とは違い、前後の空白文字は含まれ
675
692
ません。
676
693
694
+ *o_object-select*
677
695
オペレータコマンドの後に使われた場合:
678
696
ブロック以外のオブジェクト:
679
697
"a" コマンド: オペレータコマンドはオブジェクトとオブジェクトの後に続く
@@ -689,6 +707,7 @@ i` *v_i`* *i`*
689
707
マンドは囲んでいる括弧以外に対して施され、"a" コマンドの場合は括弧も含
690
708
められます。
691
709
710
+ *v_object-select*
692
711
ビジュアルモードで使われた場合:
693
712
ビジュアル範囲の初めと終わりが同一の場合(単に "v" と打っただけの場合):
694
713
オペレータコマンドを使う場合と同様1つのオブジェクトが選択されます。
@@ -1051,14 +1070,14 @@ CTRL-I ジャンプリストの中の [count] だけ新しいカーソル位
1051
1070
ストの中を上下に移動することができます。ジャンプリストはそれぞれのウィンドウで
1052
1071
分かれており、エントリの最大の数は50に固定されています。
1053
1072
1054
- 例えば、3回ジャンプを行った後ではジャンプリストは次のようになっています:
1055
-
1056
- jump line col file/text ~
1057
- 3 1 0 some text ~
1058
- 2 70 0 another line ~
1059
- 1 1154 23 end. ~
1060
- > ~
1073
+ 例えば、3回ジャンプを行った後ではジャンプリストは次のようになっています: >
1061
1074
1075
+ jump line col file/text
1076
+ 3 1 0 some text
1077
+ 2 70 0 another line
1078
+ 1 1154 23 end.
1079
+ >
1080
+ <
1062
1081
"file/text" 欄はファイル名か現在のファイルであればジャンプするテキストを表示し
1063
1082
ています(インデントは取り除かれ、そして長い行はウィンドウに合うように短くカッ
1064
1083
トされます)。
@@ -1067,14 +1086,14 @@ CTRL-I ジャンプリストの中の [count] だけ新しいカーソル位
1067
1086
| :jumps | コマンドをフィルタリングした時は表示されないことがある。
1068
1087
1069
1088
現在1167行目にいるとして、CTRL-O コマンドを使うとカーソルは1154行目に移動しま
1070
- す。結果として次のようになります:
1071
-
1072
- jump line col file/text ~
1073
- 2 1 0 some text ~
1074
- 1 70 0 another line ~
1075
- > 0 1154 23 end. ~
1076
- 1 1167 0 foo bar ~
1089
+ す。結果として次のようになります: >
1077
1090
1091
+ jump line col file/text
1092
+ 2 1 0 some text
1093
+ 1 70 0 another line
1094
+ > 0 1154 23 end.
1095
+ 1 1167 0 foo bar
1096
+ <
1078
1097
ポインターは最後に使われたジャンプ位置にセットされます。次の CTRL-O コマンドは
1079
1098
エントリの上に、次の CTRL-I コマンドはエントリの下に移動するのに使います。ポイ
1080
1099
ンターが最後のエントリの下に位置している場合、このことは前に CTRL-I もしくは
@@ -1097,15 +1116,15 @@ CTRL-O を使っていないことを意味します。この場合 CTRL-O コ
1097
1116
を呼んでもこれはしません。
1098
1117
1099
1118
CTRL-O コマンドを行って1154行目に移動した後、他のジャンプコマンド(例えば: "G")
1100
- を実行したとするとジャンプリストは次のようになります:
1101
-
1102
- jump line col file/text ~
1103
- 4 1 0 some text ~
1104
- 3 70 0 another line ~
1105
- 2 1167 0 foo bar ~
1106
- 1 1154 23 end. ~
1107
- > ~
1108
-
1119
+ を実行したとするとジャンプリストは次のようになります: >
1120
+
1121
+ jump line col file/text
1122
+ 4 1 0 some text
1123
+ 3 70 0 another line
1124
+ 2 1167 0 foo bar
1125
+ 1 1154 23 end.
1126
+ >
1127
+ <
1109
1128
行が削除されたり挿入された場合は行番号も調整されますが、保存しないで(":n!" コ
1110
1129
マンドなどを使って)編集を中断した場合は失敗します。
1111
1130
@@ -1114,7 +1133,42 @@ CTRL-O コマンドを行って1154行目に移動した後、他のジャンプ
1114
1133
'viminfo' オプションに項目 ' を含めていると、viminfo ファイルにジャンプリスト
1115
1134
が保存され、Vim を起動したときに復元されます。
1116
1135
1136
+ *jumplist-stack*
1137
+ 'jumpoptions' オプションに "stack" が含まれている場合、ジャンプリストはタグス
1138
+ タックのように動作します。ジャンプリストの途中から新しい場所にジャンプすると
1139
+ き、現在の位置より後の場所は捨てられます。このオプションを設定すると、ジャンプ
1140
+ 位置のツリーを移動することができます。ある枝を上って別の枝を下るときも、CTRL-O
1141
+ でツリーをさらに上へ進むことができます。
1142
+
1143
+ 次のようなジャンプリストがあり、CTRL-O を 3 回使って X の位置に戻ったとする: >
1144
+
1145
+ jump line col file/text
1146
+ 2 1260 8 mark.c <-- location X-2
1147
+ 1 685 0 eval.c <-- location X-1
1148
+ > 0 462 36 eval.c <-- location X
1149
+ 1 479 39 eval.c
1150
+ 2 213 2 mark.c
1151
+ 3 181 0 mark.c
1152
+ <
1153
+ (新しい) 場所 Y にジャンプすると、現在の場所より後の場所が削除される: >
1117
1154
1155
+ jump line col file/text
1156
+ 3 1260 8 mark.c <-- location X-2
1157
+ 2 685 0 eval.c <-- location X-1
1158
+ 1 462 36 eval.c <-- location X
1159
+ >
1160
+ <
1161
+ そして、さらに別の場所 Z にジャンプすると、新しい場所 Y は、ジャンプリストの場
1162
+ 所 X の直後に現れ、場所 X は、X から Y への最初のジャンプの前にあった場所
1163
+ (X-1、X-2、...) に対して同じ位置にとどまる: >
1164
+
1165
+ jump line col file/text
1166
+ 4 1260 8 mark.c <-- location X-2
1167
+ 3 685 0 eval.c <-- location X-1
1168
+ 2 462 36 eval.c <-- location X
1169
+ 1 100 0 buffer.c <-- location Y
1170
+ >
1171
+ <
1118
1172
☆変更リストへのジャンプ *changelist* *change-list-jumps* *E664*
1119
1173
1120
1174
変更がなされたとき、カーソル位置が記憶されます。アンドゥできる全ての変更に対
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