22ビルドは実機のArch Linuxを利用する方法とDocker上でビルドする方法があります。
33Dockerでビルドする方法は[ この手順] ( DOCKER.md ) を参照してください。
44
5- 実機でビルドする場合は、必ずOSがArch LinuxかAlter Linuxでなければなりません。
5+ 実機でビルドする場合は、OSがArch LinuxかAlter Linuxでなければなりません。
6+ (Manjaroや他のディストリビューションでも必要なコマンドをインストールすれば理論上は可能ですが動作は保証されません。)
67以下では実機でビルドする方法を解説します。
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89ArchやAlter上で直接ビルドする場合、ビルドはいくつかの方法で行うことができます。
910
11+ ## アーキテクチャについて
12+ 現在Alter Linuxは主に` i686 ` と` x86_64 ` をサポートしています。限定的に` i486 ` のサポートも行っています。
13+ また、現在` aarch64 ` のサポートもテストされています。
14+ ビルドを行うホスト環境と互換性のあるアーキテクチャでしかビルドできませんので十分注意してください。
15+ (x86_64上でi686のビルドはできますがaarh64上でi486のビルドを行うといったことはできません。)
16+
1017### 準備
1118
1219ソースコードを取得します。
@@ -25,12 +32,7 @@ sudo ./tools/keyring.sh --alter-add --arch32-add
2532ビルドに必要なパッケージをインストールします。
2633
2734``` bash
28- sudo pacman -S --needed git make ninja arch-install-scripts squashfs-tools libisoburn dosfstools ninja cmake pyalpm
29- git clone https://aur.archlinux.org/yay.git
30- cd yay
31- makepkg -siAcC
32- cd ..
33- rm -rf yay/
35+ sudo pacman -S --needed curl dosfstools git libburn libisofs lz4 lzo make pyalpm squashfs-tools libisoburn xz zlib zstd qt5-base
3436```
3537
3638### TUIを使用する
@@ -41,10 +43,10 @@ make menuconfig
4143```
4244
4345### GUIを使用する
44- GUIで設定を行ってビルドできます。
46+ GUIで設定を行ってビルドできます。GUIには ` python-gobject ` が必須です。
4547
4648``` bash
47- python ./build-wizard .py
49+ python ./tools/ build-helper .py
4850```
4951
5052### ビルドウィザードを使用する
@@ -55,7 +57,7 @@ bashで書かれていますのでターミナルから実行してください
5557ウィザードの使い方の詳細は[ 公式ブログ] ( https://blog.fascode.net/2020/04/17/build-alterlinux/ ) で紹介しています。
5658
5759``` bash
58- ./ wizard.sh
60+ sudo make wizard
5961```
6062
6163### 手動でオプションを指定してビルドする
@@ -69,6 +71,7 @@ sudo ./build.sh [options] [channel]
6971### build.shの使い方
7072
7173主なオプションは以下のとおりです。完全なオプションと使い方は` ./build -h ` を実行して下さい。
74+ (以下のオプション以外にもデバッグ用の様々なオプションが用意されています。)
7275
7376用途 | 使い方
7477--- | ---
@@ -82,24 +85,27 @@ sudo ./build.sh [options] [channel]
8285出力先ディレクトリを指定する| -o [ dir]
8386作業ディレクトリを指定する | -w [ dir]
8487
88+ また引数では設定できない細かい挙動を変更する方法もあります。詳しくは[ CONFIG.md] ( CONFIG.md ) を参照してください。
89+
8590#### 例
8691以下の条件でビルドするにはこのようにします。
8792
8893- Plymouthを有効化
8994- 圧縮方式は` gzip `
90- - カーネルは` linux-lqx `
95+ - カーネルは` linux-lts `
9196- パスワードは` ilovearch `
97+ - チャンネルは` xfce `
9298
9399``` bash
94- ./build.sh -b -c " gzip" -k " lqx " -p ' ilovearch' xfce
100+ ./build.sh -b -c " gzip" -k " lts " -p ' ilovearch' xfce
95101```
96102
97103
98104### 注意事項
99105#### チャンネルについて
100106チャンネルは、インストールするパッケージと含めるファイルを切り替えます。
101107この仕組みにより様々なバージョンのAlter Linuxをビルドすることが可能になります。
102- 2020年8月17日現在でサポートされているチャンネルは以下のとおりです 。
108+ 2021年5月07日現在でサポートされているチャンネルは以下のとおりです 。
103109完全なチャンネルの一覧は` ./build.sh -h ` を参照して下さい。
104110
105111名前 | 目的
@@ -111,19 +117,21 @@ i3 | i3とカスタマイズ可能なpolybarを搭載したrelengを除いて最
111117lxde | LXDEと最小限のアプリケーションのみが入っている軽量なチャンネル
112118plasma | PlasmaとQtアプリを搭載した現在開発中のチャンネル
113119releng | 純粋なArchLinuxのライブ起動ディスクをビルドできるチャンネル
120+ serene | Serene Linuxを移植したチャンネル
114121xfce | デスクトップ環境にXfce4を使用し、様々なソフトウェアを追加したデフォルトのチャンネル
115122xfce-pro | xfceチャンネルのウィンドウマネージャを変更し、多くのソフトを追加したチャンネル
116123
117124
118125#### カーネルについて
119126` i686 ` アーキテクチャと` x86_64 ` アーキテクチャでは共にArchLinuxの公式カーネルである` linux ` や` linux-lts ` 、` linux-zen ` をサポートしています。
120- また` x86_64 ` では公式カーネルに加えて以下のカーネルをサポートしています。
121- カーネルの説明は[ ArchWiki] ( https://wiki.archlinux.jp/index.php/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%AB ) を引用しています。
127+ また` x86_64 ` では公式カーネルに加えて以下ようなカーネルをサポートしています。
128+ カーネルの説明は[ ArchWiki] ( https://wiki.archlinux.jp/index.php/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%AB ) を引用しています。
129+ AlterISO3からは非公式なカーネルはyayによりコンパイル、インストールされます。カーネルのコンパイルに時間がかかる場合が有るので注意してください。
130+ この一覧に無いカーネルもサポートしています。完全な一覧は` ./build.sh -h ` を参照して下さい。
122131
123132名前 | 特徴
124133--- | ---
125134ck | linux-ck にはシステムのレスポンスを良くするためのパッチが含まれています。
126- lts | coreリポジトリにある長期サポート版 (Long term support, LTS) の Linux カーネルとモジュール。
127135lqx | デスクトップ・マルチメディア・ゲーム用途に Debian 用の設定と ZEN カーネルソースを使ってビルドされたディストロカーネル代替
128136rt | このパッチを使うことでカーネルのほとんど全てをリアルタイム実行できるようになります。
129137zen-letsnote | Let's Noteでサスペンドの問題が発生しないようにパッチを当てた` linux-zen ` カーネル(Alter Linux独自)
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