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title: "会議の後に「ラップアップ」を入れてチームを強くする"
date: 2025/10/07 00:00:00
postid: a
tag:
- 会議
- リモートワーク
- 振り返り
- コミュニケーション
category:
- Business
thumbnail: /images/2025/20251007a/thumbnail.png
author: 真野隼記
lede: "リモートの会議が終わったら即「退出」ボタン。昔は会議室から出る時に自然と生まれていた「ちょっとした立ち話」も工夫なしでは生まれません。"
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リモートの会議が終わったら即「退出」ボタン。昔は会議室から出る時に自然と生まれていた「ちょっとした立ち話」も工夫なしでは生まれません。

また、チームには[雑談が大事](https://future-architect.github.io/articles/20250820a/)とは言うものの、「さあ雑談しましょう」と言われると、何を話せばいいか分からず、構えてしまう人もいます。目的無しに色々な話ができるほどコミュ力無いし、そもそも、業務で忙しいんですけど?みたいな。

そこで提案したいのが、顧客との会議など、ちょっと緊張感のある打ち合わせの後に「ラップアップ」の時間を設けること。個人的に強く推奨したい習慣です。

## ここでいう「ラップアップ」って何?

単純に言うと「会議の振り返り」。

顧客との定例会議など「一戦交えた」後、熱が冷めないうちに連続で15-30分の会議通知を **社内メンバー限定別枠で** 入れ、アジェンダをガチガチに固めず、「今日のあれ、どうでした?」くらいの、ゆるい雰囲気で話すこと。

一般的なラップアップは、社外メンバーも含めた参加者全員でネクストアクションなどを確認することを指す場合もあるけど、ここでは"身内"に対象を絞っていることに注意。

## なぜ「ラップアップ」がいいのか

### 1. 学びの吸収率が高い

会議直後だからこそ、記憶が新しいうちに振り返りができる。

* 「あのお客さんの反応、どうでしたかね?」
* 「あの発言の裏には、どういう意図があったんですか?」
* 「もっとこうすれば良かったかも」

こういう**生々しい疑問や気づき**をその場で言語化できるのが大きい。Slackでのテキストのやり取りだと、この熱量やニュアンスはなかなか伝わらない。

リーダーがどういう意図でファシリテーションしていたか、といった話を聞けるのも、メンバーにとっては良質な学びになる。会議という一つの事象を少し引いた視点で見つめ直すことで、抽象化能力も鍛えられる。

メンバー視点だと、会議内容はもちろん、「こう伝えると良かったよね」というフィードバックの場として貴重。伝えた内容は議事録に残るけれども、言葉選び、反論、持ち帰り検討などの立ち振る舞いのフィードバックは鮮度が大事。

### 2. モヤモヤが解消され、次に繋がる

会議で「なんか微妙な空気だったな…」と感じたまま解散すると、モヤモヤだけが残る。そうすると心の整理にも脳内リソースが使われてしまい、その後の業務効率が下がる。ラップアップがあれば、「あの反応はいつものことだよ」とか「次はこうしてみようか」といったフィードバックが得られる。

この **「答え合わせ」** ができるだけで、メンバーの不安は解消され、モチベーションも上がる。メンバーだけじゃなくて、リーダーもよっぽどの師範代クラスじゃない限りは不安だらけなので、仲間と共有できるだけで孤独感が減りメンタルツヨツヨを維持できる。メンバーからのツッコミで自分が落としていた観点にも気がつけるし、説明する中で思考がクリアにもなる。もちろん、若手が抱えがちな「上司や顧客への素朴な疑問」を解消する場としても機能する。リモートで不足しがちな「あの人、何やってるか分からない問題」も、こういう場で解消できる。

過去の自分の例だと、慣れない商談で、自分にとっては全く手応えがなかったときなんかに、以下のようなモヤモヤを即潰せるのは嬉しかった記憶。

* 自分「正直、全然手応えがなかったんですが、これって脈があるんですか?」
* 先輩「無いよ、今回は無理かな。でも定期的に顔を出して話すのも大事で~」
* 自分(ほっ、やっぱりそうなのか)

### 3. 自然な雑談が生まれる

「ラップアップ」という建前があるから、自然と人が集まる。

最初は仕事の振り返りから始まっても、だんだん「そういえば、あの別案件ってどうなってます?」みたいな話に派生していく。これこそ、オフィスで自然発生していたコミュニケーションそのもの。結果としてプライベートな話題になってもそれはそれで良い。もし、話が広がらなければ普通に会議の振り返りをすれば良い。それはそれで重要。寡黙な人も優しい。

面白いのは、**会議中に発言した人ほど、ラップアップでもよく話す**ということ。一度エンジンがかかると、話すハードルが下がる。まさに会議が良いウォーミングアップになっている。

逆に、会議中に話す場を作ってあげないと、ラップアップに参加しにくいまである。若手にも活躍の場を作ろうというちょっとしたインセンティブというかキッカケにも。

## うまくやるコツ

* **リーダーが率先して場を作る**: 若手からは言い出しにくいので、リーダーがカレンダーに繰り返しの予定として入れてしまうのが手っ取り早い。随時開催にするのは忘れがちなのでやめた方が良い
* **「一戦交えた後」に連続で入れる**: 緊張感のある重めの会議の後ほど、解放感や連帯感もあって効果的。また、次回の打ち合わせに向けて最も時間的に余裕があるはずなので、ここが忙しいということはまず無いはず
* **人数は5人くらいまで**: 多すぎると話さない人が出てくる。8人以上なら、途中で「話したい人だけ残る?」と促すのも手
* **まずは決定事項やTODOの確認**: 各パートごとに目的を果たせたか、良い議論ができたかを確認していくと、ギアがかかってくる
* **自己開示**: リーダーから、『さっきの自分のパート、もっと◯◯な言い方の方が良かったかも。△△さんは、どう思う?』のように自己開示も混ぜると、メンバーも本音が出やすくなる
* **話題に困ったら**: 「〇〇さん、何か今回の会議でわからないことあった?」と声をかけると、若手メンバーが抱えていた、あのニュアンスの意味がわからないといったちょっとした困りごとをついでに解決もできる

## まとめ

リモートワークで失われたコミュニケーションを補うために、ランチ会や懇親会を設けるのも良い。でも、その前に、日々の業務に紐付いた「ラップアップ」を取り入れてみてはどうでしょうか。週次定例のラップアップであれば、毎週実施されるため、月次や隔週の1 on 1よりも頻繁にメンバーの疑問や関心事に向き合えます。日々の小さなモヤモヤを放置しないチームって、素敵。

もちろん、クライアントとの打ち合わせ以外にも、社内の重要な意思決定会議の後など、他の場面でも有効です。

「雑談」という言葉の持つフワッとした感じが苦手なチームにこそ、ラップアップを活用してみてはどうでしょうか。
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