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- *options.txt* For Vim バージョン 9.1. Last change: 2025 Jun 18
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+ *options.txt* For Vim バージョン 9.1. Last change: 2025 Jul 05
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VIMリファレンスマニュアル by Bram Moolenaar
@@ -1829,8 +1829,9 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
1829
1829
"autoselect,exclude:cons\|linux"
1830
1830
それ以外では "")
1831
1831
グローバル
1832
- {VimのGUIバージョンか |+xterm_clipboard| 機能付きでコ
1833
- ンパイルされたもののみ有効}
1832
+ {VimのGUIバージョンか |+xterm_clipboard| または
1833
+ |+wayland_clipboard| 機能付きでコンパイルされたものの
1834
+ み有効}
1834
1835
コンマ区切りのキーワードのリストを指定する。
1835
1836
Note: 要素の1つとして "exclude:" がある場合、要素を後ろに追加すること
1836
1837
はできない。従って += で後方への要素の追加ではなく ^= を使って前方への
@@ -1856,10 +1857,12 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
1856
1857
リップボードレジスタ '+' (|quoteplus|) が使われる。
1857
1858
"unnamed" も同時に指定した場合は、コピー操作 (削除、変
1858
1859
更、ペースト以外の操作) で、レジスタ '*' にもテキスト
1859
- がコピーされる。
1860
- |+X11| 機能が有効な場合のみ利用可能。
1861
- 利用できるかどうかは次のコマンドで確認できる: >
1862
- if has('unnamedplus')
1860
+ がコピーされる。Wayland が使用されており、コンポジタが
1861
+ primary-selection-unstable-v1 プロトコルをサポートして
1862
+ いない場合、代わりに通常のセレクションが使用される。
1863
+ |+X11| または |+wayland_clipboard| 機能でのみ使用可能
1864
+ である。使用可能かどうかは以下で確認できる: >
1865
+ if has('unnamedplus')
1863
1866
<
1864
1867
*clipboard-autoselect*
1865
1868
autoselect 'guioptions' のフラグ 'a' のように働く: これが含まれる
@@ -1897,25 +1900,52 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
1897
1900
*clipboard-exclude*
1898
1901
exclude:{pattern}
1899
1902
ターミナルの名前 'term' にマッチするパターンを定義す
1900
- る。パターンがマッチすると、Xサーバーとの通信がなされ
1901
- なくなる 。
1903
+ る。パターンがマッチすると、X サーバーまたは Wayland
1904
+ コンポジタとの通信がなされなくなる 。
1902
1905
このオプションは以下の場合に便利である。
1903
1906
- Vimをコンソールで使用しているとき。
1904
1907
- アプリケーションを別のディスプレイで使うため、環境変
1905
- 数 $DISPLAY が設定されているとき。
1906
- - コンソールではXサーバーと通信してほしくないが、ター
1907
- ミナルエミュレータ上では通信してほしいとき。
1908
- Xサーバーと全く通信しないようにするには、次のようにす
1909
- る: >
1908
+ 数 $DISPLAY/$WAYLAND_DISPLAY が設定されているとき。
1909
+ - コンソールでは X サーバー/Wayland コンポジタと通信し
1910
+ てほしくないが、ターミナルエミュレータ上では通信して
1911
+ ほしいとき。
1912
+ X サーバー/Wayland コンポジタと全く通信しないようにす
1913
+ るには、次のようにする: >
1910
1914
exclude:.*
1911
- < これは引数 |-X| を使用したのと同じ効果を持つ。
1915
+ < これは引数 |-X| または |-Y| を使用したのと同じ効果を持
1916
+ つ。
1912
1917
Note Xサーバーと通信していないとき、ウィンドウタイトル
1913
- は復元されず、クリップボードにはアクセスできない。
1918
+ は復元されず、クリップボードにはアクセスできない。これ
1919
+ は Wayland でも同じだが、タイトルの復元はない。
1914
1920
'magic' の値は無視され、{pattern} は 'magic' がオンの
1915
1921
ときのように解釈される。オプション 'clipboard' の値の
1916
1922
残りは {pattern} として認識されるので、"exclude" は最
1917
1923
後に指定しなければならない。
1918
1924
1925
+ *'clipmethod'* *'cpm'*
1926
+ 'clipmethod' 'cpm' 文字列 (Unix での既定値: "wayland,x11",
1927
+ VMS: "x11",
1928
+ その他: "")
1929
+ グローバル
1930
+ {|+xterm_clipboard| または |+wayland_clipboard| 機能付
1931
+ きでコンパイルされたもののみ有効}
1932
+ システムクリップボードへのアクセス方法を指定する。先に動作したメソッ
1933
+ ド、または利用可能なメソッドに応じて使用される。サポートされているメ
1934
+ ソッドは以下のとおり:
1935
+ wayland Wayland セレクション
1936
+ x11 X11 セレクション
1937
+
1938
+ Note: このオプションは、GUI が動作している場合、または Windows や
1939
+ macOS など Wayland や X11 がサポートされていないシステムで Vim を実行
1940
+ している場合には無視される。代わりに、GUI やシステムのクリップボードア
1941
+ クセス方法が常に使用される。
1942
+
1943
+ オプションの値は、コンマ区切りの項目のリストである。リストは左から右へ
1944
+ と順に解析され、Vim が最初に利用可能または動作していると判断するメソッ
1945
+ ドが、クリップボードへのアクセスに実際に使用される。
1946
+
1947
+ 現在使用されているメソッドは |v:clipmethod| 変数で確認できる。
1948
+
1919
1949
*'cmdheight'* *'ch'*
1920
1950
'cmdheight' 'ch' 数値 (既定では 1)
1921
1951
グローバル/タブページについてローカル
@@ -2134,14 +2164,12 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
2134
2164
できる。|Funcref| 値の場合、スペースはバックスラッシュ('\')で、
2135
2165
コンマは 2 つのバックスラッシュ ('\\') でエスケープする必要があ
2136
2166
る (|option-backslash| を参照)。
2167
+ 他のソースとは異なり、関数はカーソルの前の非キーワード文字から
2168
+ 補完を提供できるが、テキストを置換する開始位置は他のソースとは
2169
+ 異なる場合がある。
2137
2170
{func} によって返される Dict に {"refresh": "always"} が含まれ
2138
2171
る場合、先頭のテキストが変更されるたびに関数が再度呼び出され
2139
2172
る。
2140
- a:findstart が 1 の場合、{func} によって返される列に関係なく補
2141
- 完マッチは常にキーワード境界に挿入される。これにより、他の補完
2142
- ソースとの互換性が確保される。
2143
- 挿入されたテキストをさらに変更するには、{func} で
2144
- |CompleteDonePre| を使用できる。
2145
2173
マッチの生成が遅くなる可能性がある場合は、ブロックを避けてエ
2146
2174
ディタの応答性を保つために、|complete_check()| を使用するべき
2147
2175
である。
@@ -2400,7 +2428,7 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
2400
2428
2401
2429
*'cpoptions'* *'cpo'* *cpo*
2402
2430
'cpoptions' 'cpo' 文字列 (Vimの既定値: "aABceFsz",
2403
- Viの既定値: "#{|&/\." を除く全てのフラグ
2431
+ Viの既定値: "#{|&/\.~ " を除く全てのフラグ
2404
2432
|$VIM_POSIX|: 全てのフラグ)
2405
2433
グローバル
2406
2434
1文字のフラグの列で設定する。フラグが設定されると、対応する動作がVi互
@@ -2684,6 +2712,14 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
2684
2712
位置が検索文字の一つ手前であればカーソルを移動しない。
2685
2713
フラグが含まれていない場合は、カーソルはその文字を飛び
2686
2714
越えて次の場所にジャンプする。
2715
+ *cpo-~*
2716
+ ~ このオプションを指定すると、|:cd|、|:lcd|、|:tcd| で
2717
+ ディレクトリを変更する際にシンボリックリンクを解決しな
2718
+ い。
2719
+ これにより、バッファ名やカレントディレクトリの表示時に
2720
+ シンボリックリンクのパスが保持される。このオプションを
2721
+ 指定しない場合 (デフォルト)、シンボリックリンクはター
2722
+ ゲットパスに解決される。
2687
2723
2688
2724
次のものはPOSIXフラグである。起動時に$VIM_POSIXがセットされていない限
2689
2725
り、これらはViの既定値には含まれない。|posix|
@@ -4618,12 +4654,10 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
4618
4654
|hl-Title| t ":set all", ":autocmd" 等の出力のタイトル
4619
4655
|hl-VertSplit| c ウィンドウの垂直分割に使われる区切り
4620
4656
|hl-Visual| v ビジュアルモード
4621
- |hl-VisualNOS| V X11 Gui |gui-x11| と |xterm-clipboard| でのみ有効
4622
- な、選択領域をクリップボードに送らないビジュアル
4623
- モード
4624
- {訳注: "Not Owning the Selection" をこういう意味に
4625
- 取りましたが、勘違いかもしれません。どなたかご教授
4626
- ください}
4657
+ |hl-VisualNOS| V Vim が「セレクションを所有していない」場合のビジュ
4658
+ アルモード。X11 Gui の |gui-x11|、
4659
+ |xterm-clipboard|、および |wayland-selections| の
4660
+ み。
4627
4661
|hl-WarningMsg| w 警告メッセージ
4628
4662
|hl-WildMenu| W 'wildmenu' によって表示されるワイルドカードマッチ
4629
4663
|hl-Folded| f 閉じられた折り畳みを表す行
@@ -9750,8 +9784,11 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
9750
9784
:set wc=X
9751
9785
:set wc=^I
9752
9786
:set wc=<Tab>
9753
- < NOTE: このオプションは 'compatible' がオンになるとViの既定値に設定され、
9754
- 'compatible' がオフになるとVimの既定値に設定されるので注意。
9787
+ < 'wildchar' は、|/|、|?|、|:s|、|:g|、|:v|、|:vim| などの検索パターンコ
9788
+ ンテキストでも補完を有効にする。補完をトリガーする代わりに、文字の
9789
+ <Tab> を挿入するには、<C-V><Tab> または "\t" と入力する。
9790
+ NOTE: このオプションは 'compatible' がオンになると Vi の既定値に設定さ
9791
+ れ、'compatible' がオフになると Vim の既定値に設定されるので注意。
9755
9792
9756
9793
*'wildcharm'* *'wcm'*
9757
9794
'wildcharm' 'wcm' 数値 (既定では空 (0))
@@ -10063,13 +10100,47 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
10063
10100
カレントウィンドウの列数の最小値。これは絶対的な最小値ではなく、余裕の
10064
10101
ないときには列数はこれよりも少なくなる。カレントウィンドウの列数が指定
10065
10102
したものより少ないときは、他のウィンドウの列数を減らしてそれを増やす。
10066
- カレントウィンドウが常に画面を埋めるようにするには、999 に設定すること。
10103
+ カレントウィンドウが常に画面を埋めるようにするには、999 に設定するこ
10104
+ と。
10067
10105
普通の編集時には小さい値に設定すること。
10068
10106
カレントウィンドウの幅を変更するコマンドの後では、ウィンドウの幅は調整
10069
10107
されない。
10070
10108
'winwidth' はカレントウィンドウに適用される。他のウィンドウの幅の最小
10071
10109
値の設定には、'winminwidth' を使うこと。
10072
10110
10111
+ *'wlseat'* *'wse'*
10112
+ 'wlseat' 'wse' 文字列 (既定では "")
10113
+ グローバル
10114
+ {|+wayland| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
10115
+ Wayland 機能、特にクリップボードに使用する Wayland シートを指定する。
10116
+ シートが存在しない場合、オプションは新しい値に設定され、結果として
10117
+ Wayland クリップボードは使用できなくなる。空の値が渡された場合、Vim は
10118
+ 最初に見つかった利用可能なシートを使用しようとする。このオプションを更
10119
+ 新すると、|v:clipmethod| も更新される。
10120
+
10121
+ *'wlsteal'* *'wst'* *'nowlsteal'* *'nowst'*
10122
+ 'wlsteal' 'wst' 切替 (既定ではオフ)
10123
+ グローバル
10124
+ {|+wayland_clipboard| 機能付きでコンパイルされたときの
10125
+ み有効}
10126
+ 有効にすると、Vim はクリップボードにアクセスするために一時的なサーフェ
10127
+ スを作成してフォーカスを奪取できるようになる。詳細については
10128
+ |wayland-focus-steal| を参照。
10129
+
10130
+ *'wltimeoutlen'* *'wtm'*
10131
+ 'wltimeoutlen' 'wtm' 数値 (既定では 500)
10132
+ グローバル
10133
+ {|+wayland| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
10134
+ Vim が Wayland コンポジタの待機を諦めるまでのタイムアウト (ミリ秒単位)
10135
+ である。コンポジタを待機している間、Vim は入力に応答せず画面も更新され
10136
+ ない。そのため、この値を低く設定すると場合によっては Vim の応答性が向
10137
+ 上することがある。一方で、コンポジタの応答に通常よりも時間がかかる場
10138
+ 合、エラーが発生することもある。
10139
+
10140
+ さらに、このオプションは、サーフェスがフォーカスを取得するのを待機する
10141
+ ときの最大タイムアウトとしても使用される。|wayland-focus-steal| を参
10142
+ 照。
10143
+
10073
10144
*'wrap'* *'nowrap'*
10074
10145
'wrap' 切替 (既定ではオン)
10075
10146
ウィンドウについてローカル
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