1
- *usr_40.txt* For Vim バージョン 9.0. Last change: 2022 Jan 03
1
+ *usr_40.txt* For Vim バージョン 9.0. Last change: 2022 Jun 23
2
2
3
3
VIM USER MANUAL - by Bram Moolenaar
4
4
@@ -46,8 +46,7 @@ Vim は拡張可能なエディタです。よく使う操作を一つにまと
46
46
マップするキーを選ぶときは | map-which-keys | を参考にしてください。
47
47
48
48
49
- マップとモード
50
- --------------
49
+ ☆マップとモード
51
50
52
51
":map" コマンドはノーマルモードのキーマップを定義します。同様に、他のモードの
53
52
マップを定義することもできます。例えば ":imap" で挿入モードのマップを定義でき
@@ -86,8 +85,7 @@ Vim は拡張可能なエディタです。よく使う操作を一つにまと
86
85
マップは、{ が押しにくい位置にあるキーボードでは便利です。
87
86
88
87
89
- マップの一覧を表示する
90
- ----------------------
88
+ ☆マップの一覧を表示する
91
89
92
90
定義されたマップの一覧を確認したい場合は、":map" コマンドを引数なしで実行しま
93
91
す。モード別のマップコマンドを使うこともできます。次のような一覧が表示されま
@@ -109,8 +107,7 @@ Vim は拡張可能なエディタです。よく使う操作を一つにまと
109
107
は、それは "<Esc> " という 5 文字の文字列です。
110
108
111
109
112
- 再マップ
113
- --------
110
+ ☆再マップ
114
111
115
112
マップは他のマップを含むことができます。例えば、上述の <F2> のマップは次のよう
116
113
に短くできます: >
@@ -153,8 +150,7 @@ Vim は拡張可能なエディタです。よく使う操作を一つにまと
153
150
:cnoremap コマンドライン
154
151
155
152
156
- 再帰マップ
157
- ----------
153
+ ☆再帰マップ
158
154
159
155
マップが自分自身を含んでいる場合、そのマップは永遠に動き続けます。これを利用す
160
156
れば、コマンドを無限に繰り返すことができます。
@@ -175,8 +171,7 @@ Vim は拡張可能なエディタです。よく使う操作を一つにまと
175
171
マップは CTRL-C で中断できます (MS-WindowsではCTRL-B reak)。
176
172
177
173
178
- マップを削除する
179
- ----------------
174
+ ☆マップを削除する
180
175
181
176
マップを削除するには ":unmap" コマンドを使います。このコマンドにも、モード別の
182
177
ものが用意されています:
@@ -203,8 +198,7 @@ Vim は拡張可能なエディタです。よく使う操作を一つにまと
203
198
ないので注意してください。
204
199
205
200
206
- 特殊文字
207
- --------
201
+ ☆特殊文字
208
202
209
203
":map" コマンドの後ろには他のコマンドを続けて書くことができます。その場合は |
210
204
文字でコマンドを区切ります。そのため、マップの中では | 文字が使えません。この
@@ -233,8 +227,7 @@ Vim は拡張可能なエディタです。よく使う操作を一つにまと
233
227
:map <Space> W| " 次の単語に移動するのにスペースバーを使う
234
228
235
229
236
- マップと短縮入力
237
- ----------------
230
+ ☆マップと短縮入力
238
231
239
232
挿入モードのマップは短縮入力とよく似ています。引数は同じ方法で処理されます。主
240
233
な違いは実行されるタイミングです。短縮入力は単語の後で単語以外の文字を入力した
@@ -258,8 +251,7 @@ Vim は拡張可能なエディタです。よく使う操作を一つにまと
258
251
れ、さらにスペースが挿入されます。
259
252
260
253
261
- さらに...
262
- ---------
254
+ ☆さらに...
263
255
264
256
<script> キーワードを使うと、スクリプトローカルなマップを定義できます。
265
257
| :map-<script> | 参照。
@@ -304,8 +296,7 @@ Vim では新しいコマンドを定義することができます。定義し
304
296
ライン補完を使って完全な名前を得ることもできます。
305
297
306
298
307
- 引数の数
308
- --------
299
+ ☆引数の数
309
300
310
301
ユーザー定義コマンドは引数を取ることができます。引数の数は -nargs オプションで
311
302
指定する必要があります。例えば、上述の :DeleteFirst コマンドは引数を取らないの
@@ -323,8 +314,7 @@ Vim では新しいコマンドを定義することができます。定義し
323
314
-nargs=+ 引数 1 個以上
324
315
325
316
326
- 引数の使い方
327
- ------------
317
+ ☆引数の使い方
328
318
329
319
コマンド定義の中では、<args> キーワードを使って引数を表します。例: >
330
320
@@ -358,8 +348,7 @@ Vim では新しいコマンドを定義することができます。定義し
358
348
:call AFunction("a", "b", "c")
359
349
360
350
361
- 範囲指定
362
- --------
351
+ ☆範囲指定
363
352
364
353
いくつかのコマンドは範囲指定を受け付けますが、そのようなコマンドを定義したい場
365
354
合は -range オプションを使います。このオプションには次の値を指定できます:
@@ -376,8 +365,7 @@ Vim では新しいコマンドを定義することができます。定義し
376
365
:command -range=% SaveIt :<line1>,<line2>write! save_file
377
366
378
367
379
- 他のオプション
380
- --------------
368
+ ☆他のオプション
381
369
382
370
使用できるオプションやキーワードは他にもあります:
383
371
@@ -401,8 +389,7 @@ Vim では新しいコマンドを定義することができます。定義し
401
389
ケープして、特殊な意味を消すために使います。
402
390
403
391
404
- 再定義と削除
405
- ------------
392
+ ☆再定義と削除
406
393
407
394
同じ名前のコマンドを再定義したい場合は ! を使います: >
408
395
@@ -461,9 +448,19 @@ Vim では新しいコマンドを定義することができます。定義し
461
448
能です。自動コマンドを再帰的に呼び出したい場合に指定します (下記参照)。そして、
462
449
実行したいコマンドを {command} に指定します。
463
450
451
+ 自動コマンドを追加する際、既に存在するものは残ります。自動コマンドが複数回追加
452
+ されるのを防ぐにはこの形式を使用する必要があります: >
464
453
465
- イベント
466
- --------
454
+ :augroup updateDate
455
+ : autocmd!
456
+ : autocmd BufWritePre * call DateInsert()
457
+ :augroup END
458
+
459
+ 新しい定義の前の `:autocmd ! ` によって以前に定義していた自動コマンドは削除され
460
+ ます。グループについては後述します。
461
+
462
+
463
+ ☆イベント
467
464
468
465
BufReadPost は最も便利なイベントの一つです。これは新しいファイルを開いたときに
469
466
発行されます。普通はオプションを設定したりするのに使われます。例えば、"*.gsm"
@@ -486,8 +483,7 @@ BufReadPost は最も便利なイベントの一つです。これは新しい
486
483
イベントの一覧は | autocmd-events | を参照してください。
487
484
488
485
489
- パターン
490
- --------
486
+ ☆パターン
491
487
492
488
{file-pattern} 引数には複数のパターンをコンマ区切りで指定できます。例えば、
493
489
"*.c,*.h" なら、末尾が ".c" と ".h" のファイルにマッチします。
@@ -513,8 +509,7 @@ BufReadPost は最も便利なイベントの一つです。これは新しい
513
509
が簡単です。自動コマンドの移植性もあがります。
514
510
515
511
516
- 自動コマンドを削除する
517
- ----------------------
512
+ ☆自動コマンドを削除する
518
513
519
514
自動コマンドの削除には、定義と同じコマンドを使います。ただし、削除するときは !
520
515
を使い、{command} は指定しません。例: >
@@ -525,8 +520,7 @@ BufReadPost は最も便利なイベントの一つです。これは新しい
525
520
れます。
526
521
527
522
528
- 一覧表示する
529
- ------------
523
+ ☆一覧表示する
530
524
531
525
定義されている自動コマンドの一覧を見るには次のようにします: >
532
526
@@ -549,8 +543,7 @@ BufReadPost は最も便利なイベントの一つです。これは新しい
549
543
:autocmd cprograms
550
544
551
545
552
- グループ
553
- --------
546
+ ☆グループ
554
547
555
548
自動コマンドを定義するとき、{group} を指定することで、関連した自動コマンドをグ
556
549
ループ化できます。例えば、特定のグループの自動コマンドをまとめて削除したりでき
@@ -573,8 +566,7 @@ BufReadPost は最も便利なイベントの一つです。これは新しい
573
566
:autocmd! cprograms
574
567
575
568
576
- ネスト
577
- ------
569
+ ☆ネスト
578
570
579
571
通常は、自動コマンドの中で実行されたコマンドによってイベントが発行されることは
580
572
ありません。例えば、FileChangedShell イベントの中でファイルを読み込んでも、シ
@@ -584,8 +576,7 @@ BufReadPost は最も便利なイベントの一つです。これは新しい
584
576
:autocmd FileChangedShell * ++nested edit
585
577
586
578
587
- 自動コマンドを実行する
588
- ----------------------
579
+ ☆自動コマンドを実行する
589
580
590
581
擬似的にイベントを発行して、自動コマンドを実行することができます。自動コマンド
591
582
の中から他の自動コマンドを実行するような場合に便利です。例: >
@@ -606,8 +597,7 @@ expand() 関数に指定された "<afile>" が自動コマンドで使われた
606
597
":doautocmd" と同じ操作をすべてのバッファに対して実行します。
607
598
608
599
609
- ノーマルモードコマンドを使う
610
- ----------------------------
600
+ ☆ノーマルモードコマンドを使う
611
601
612
602
自動コマンドで使用できるのはコマンドラインコマンドです。ノーマルモードコマンド
613
603
を使いたい場合は ":normal" コマンドを使ってください。例: >
@@ -634,8 +624,7 @@ expand() 関数に指定された "<afile>" が自動コマンドで使われた
634
624
います。それを元に戻す方法については | restore-position | を参照してください。
635
625
636
626
637
- イベントの無効化
638
- ----------------
627
+ ☆イベントの無効化
639
628
640
629
自動コマンドを実行して欲しくないときは、'eventignore' オプションに無視したいイ
641
630
ベントを設定してください。例えば、次のように設定すると、他のウィンドウに移動し
0 commit comments